GoogleはYouTubeにおいて、テレビ視聴率調査企業Nielsenによるさらなる広告追跡機能をより長期にわたって提供する予定である。これにより、従来のテレビから新興の大規模プラットフォームであるYouTubeへと流出する広告費が増加する可能性が高まる。
Googleは長い間、Nielsenと距離を置き、YouTube上の広告に対するサードパーティーによる測定を避けていた。そのために、ウェブ最大の動画プラットフォームであるYouTubeを広告提供の場として利用することをためらう広告主もいた。なぜなら、これらの広告主が何十年間にもわたり、Nielsenの評価を基にメディアを購入してきたためである。Googleが2013年11月、Nielsenが一部の広告に対して「Online Campaign Ratings」と呼ばれる評価システムを提供することを許可したことで、この状況に変化が訪れた。
Nielsenは米国時間4月1日、Googleとの協力関係を拡大したと述べた。Googleが新たに推奨する一連の動画を購入する一部の広告主を対象に、Online Campaign Ratingsを提供することで合意し、Online Campaign Ratingsを2007年にGoogleがオンライン広告企業買収で得た「DoubleClick」と統合するという。
両社間の関係強化により、従来のテレビからYouTubeへと流出する広告費が増加する可能性がある。また、「YouTube」の星印による評価からさらなる収益を生成する機会を創出し、さらに多くの広告主への訴求が容易になる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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