動きと表情の変化を見てほしい--「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」が発売

 セガは3月27日、PS3/PS Vita用ソフト「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」を発売した。

 本作は、電子の歌姫として知られる初音ミク主演のリズムゲームシリーズの最新作。「これまでのDIVA←→これからのDIVA」をテーマとし、新規楽曲のほか、要望が多かったPSP版の楽曲も収録している。

 発売前日となる26日には、収録楽曲全40曲をまとめた動画を公開。おまけとして、3月9日に行われたイベント「Project DIVA presents MATSURI DA DIVA」のデモプレイのリベンジとして、開発スタッフである零号機さんによるスーパープレイが収録されている。

 そして27日には体験版の配信を開始。遊べる楽曲は「Packaged」(アーティスト:kz)、「ロミオとシンデレラ」(アーティスト:doriko)、「スキキライ」(アーティスト:HoneyWorks)、「ダブルラリアット」(アーティスト:アゴアニキ)の4曲。初めてプレイするユーザー用にチュートリアルモードも搭載し、新規要素であるヘルプアイテムやチャレンジアイテムの重ねづけ、スキンの変更も試すことができる。

 同じく27日には、発売記念抽選会をクラブセガ秋葉原新館とジョーシンディスクピア日本橋店にて開催している。対象店舗で本作を購入したレシートや領収書などを抽選会場で持参することで、さまざまなグッズが抽選で当たる。

  • クラブセガ秋葉原新館の抽選会の様子

  • コスプレのスタッフさんも

  • 初音ミクの着ぐるみ「ミクナノー」さん

 会場にはセガの林誠司プロデューサーと大坪鉄弥ディレクターが来場。発売となった本作について話を聞いた。

--発売日を迎えた今の心境を教えてください

林氏:延期もありまして少し遅くなりましたが、発売日を迎えられてホッとしています。(都内では)雨が降っていましたが、この天気は僕らにとっては吉兆なので、ミクさんがどこかで見てくれているんじゃないかなと思っています。

大坪氏:開発チームが頑張って、いろいろなものを詰め込みましたので、楽しんでいただければと思います。

--本作のテーマに込めた思いを教えてください。

林氏:このシリーズは2009年のPSP版から展開して、5年ぐらい経過しています。1作目から積み重ねてきたものを、これから先につなげていきたいという思いを込めています。PSPのときに収録していた楽曲を、最新の技術で美しくリメイクしたり、システム周りについてもユーザーからの意見を参考にしながら、長く遊んでいただける商品にしていこうという気持ちで作りました。

--今回は40曲を収録していますが、楽曲の選曲基準について教えてください。

  • 林誠司氏(左)と大坪鉄弥氏(右)

林氏:新曲とリメイクはきっちり20曲ずつ分かれているわけではないですが、だいたい半分ずつぐらいです。リメイク曲については、過去のシリーズで節目節目になっている曲があると思います。僕は初期に好きになったほうですけども、みなさんも初音ミクを好きになったきっかけはいろいろだと考えていて、初めてミクさんが好きになったときの気持ちがよみがえるような選曲を心がけたつもりです。

 新曲に関しては、今現在の初音ミク界隈で活躍されている方で、「DIVA」シリーズで参加いただいていなかった方にできるだけ加わっていただきたいと。その方々の代表曲や、リズムゲームに合うような曲をできるだけ選んだという形になってます。

--本作のミクさんについて、これまでに比べてここがかわいいというポイントはありますか。

大坪氏:CGのキャラクタは止め絵で見てしまうと硬くなりがちですが、動いたときの表情がすごくかわいいんですね。モデリングについては、前作も「最高にかわいい!」と自信をもって送り出しましたけど、そこからさらに全キャラクタをイチからモデリングなど見直して調整しています。特に動いているところを見てもらえれば、表情の豊かさやちょっとしたニュアンスで「萌えた!」というポイントがあります。瞬間瞬間ではなく、動きと表情の変化を見ていただきたいです。

林氏:リメイク曲のPVを見てもらうと、印象が変わると思います。表情がきめ細かくなってますし表現力がアップしていると、見ていて思いました。彼(大坪氏)が本当にこだわってて、ずっとデザイナーと一緒になって調整していましたから。

大坪氏:これでOKだよねと言った3秒後ぐらいに、やっぱりかわいくないかな……ってことは日常茶飯事でした(笑)。でもスタッフも粘り強くついてきてくれているので、僕もがんばれるという感じです。

--こだわったポイントはありますか。

大坪氏:1番はやはりキャラクタです。今回トータルで80種ぐらいモジュール(衣装)を増やしていますが、PSP版から移植したものもあれば、新規のものもあります。PSPのミクさんは僕らが今改めて見てもかわいいと感じるんですけど、それを本作に持ってくるにあたってそのまま移植するのではなく、設定面から見直して「この設定の良いところはどこだったのか」を考えて作りました。

 映像に関しても、前作でもさまざまなチャレンジをしましたが、そこを超えるような表現力といいますか、空気感ですね。映像としての一体感をより深めようとしました。前作でやりきったところがありましたが、ひとつひとつ最適化を事細かにやって新しいことをできる余力を作りだして、画質を向上させたりしました。

--ダウンロードコンテンツ(DLC)についての展開があれば教えてください。

林氏:まず発売日と同時に記念スキン2種類を配信します。スキンを変えることで自分好みの画面で遊んでいただけるようになります。そのほかにもARライブ(PS Vita版)とライブスタジオ(PS3版)でも2曲分を無料で配信します(※スキンと楽曲の無料配信期間は発売日より39日間限定)。

 その先ということですと、モジュールと楽曲についてご要望をたくさんいただいていますので、本作のクオリティにしてお届けしたいと考えています。具体的な内容は発表できるタイミングでお知らせします。

大坪氏:発売日を迎えましたけど、開発チームはDLCを全力で開発中です。期待してください。

--最後にユーザーや興味のある方に向けたメッセージをお願いします。

林氏:リズムゲームはもちろんですが、エディットやDIVAルーム、あとコミュニケーションのところも手を入れています。リズムゲームを楽しんでいただいて、エディットでいろんなものを作っていただいて、そこで疲れたらルームでミクさんたちに癒されて……と、本作の世界から出られないぐらいな感じでずっと楽しんでいただければと。

大坪氏:エディットに関しては、piaproさんと連動することによって音源を入手しやすくなりました。ほかにもSCEさんにご協力いただいて、ゲーム自体だけでなく周辺の使い勝手も手を入れています。大作のエディットデータがあがってくることを開発一同楽しみにしてます。リズムゲームに一息ついたら、エディットにも触っていただけたらと思います。

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