サンフランシスコ発--Epic Gamesは、非常に高い人気を誇り、広く普及している同社のゲームエンジンのライセンス方法を大きく転換した。そのソフトウェアの次世代版である「Unreal Engine 4」をサブスクリプションベースのサービスとして一般提供した。月額19ドルで、総売上高の5%を徴収するロイヤルティ契約が必要になる。同エンジンは米国時間3月19日に、ダウンロード提供が開始された。
Epic Gamesの創設者で技術ディレクターを務めるTim Sweeney氏は19日、当地で開催された2014 Game Developers Conferenceで、「当社はこれまで常に、最高レベルのゲーム開発者らにこれを提供してきた。莫大なコストがかかり、一度に数週間から数カ月にもわたる交渉が必要だった。しかし、これにアクセスしたいと考えた非常に大規模なチームは、これを入手して実に素晴らしいゲームを開発することができた」と述べた。
「最も高価値で有用なエンジンを、どうすればできる限り実用的な方法ですべての人々に提供できるだろうか。われわれは、Unreal Engineに対するまったく新しいビジネスモデルを考案した」と同氏は付け加えた。
ゲーム開発者はこれまでのように、多額の前払い金を支払う個別の条件を交渉することもできる。ゲームを自由にプレイできるようにする場合はやはり、すべてのマイクロトランザクションや広告収入の5%をEpicが徴収する。ゲームがまったく無料で純粋に娯楽用ならば、ロイヤルティ契約はない。
「ユーザーは、PCおよびMac用の『Unreal Editor』の全機能にアクセスできる。そしてこれらのプラットフォームから『iOS』や『Android』にデプロイすることができる。これらすべてのプラットフォームに引き続き対応し、将来は他のプラットフォームにも対応する予定だ」とSweeney氏は述べた。
Epicは、Unreal Engine 4のソースコードも公開する。それによって、改変、操作、ユーザー開発のコミュニティが育成されることを望んでいる。
「ソースコードはEpicの至宝だ。当社の全ゲームの開発に使用する全コードベース、莫大な金額を支払うライセンス取得者に当社が提供する全コードベースである」とSweeney氏は述べた。「望むもののすべてが完全に、19日に提供されるUnreal Engine 4にあるか、Unreal Engineコミュニティで得られるか、または自分で構築することができる」(Sweeney氏)。Epicは同エンジンのソースコードをGitHubを通してリリースする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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