「Unity」新バージョン、プラグインなしで「Firefox」でのゲーム実行が可能に

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年03月19日 13時05分

 MozillaはUnity Technologiesと協力し、プラグインを用いることなく、アドオンによってウェブ上でゲームをプレイすることを可能にした。

 サンフランシスコで開催中のGame Developers Conference(GDC)での発表によると、この拡張機能は、2014年中にリリースされる予定の「Unity 5.0」とともに提供される。ウェブブラウザ向けのグラフィックスライブラリ「WebGL」と、JavaScriptのサブセットである「asm.js」を活用するというこのアドオンに関する最新情報は、ゲーム開発者のFirefoxに対する信頼を何よりも物語っている。

 Unityの上級開発者であるRalph Hauwert氏は「われわれは、ウェブ上でのゲームの未来がWebGLとasm.jsによって推し進められていくと考えている。われわれは、このプラットフォームの成熟を目の当たりにしてうれしく思うとともに、その進化の手助けができることを楽しみにしている」と述べている。

 UnityとMozillaは同アドオンの有用性を示すために、人気ゲーム「Dead Trigger 2」をFirefoxで実行した。

 Mozillaは、asm.jsの開発を継続することで、これがウェブブラウザ上でのグラフィックス描画速度をネイティブコード並みにするうえで活用できる効果的なツールとしての地位を確立することを期待している。Mozillaがこの分野に参入した最初の1年で、ネイティブコードの40%程度であったasm.jsの速度は改善され、およそ67%にまで達している。

 Mozillaはゲーム開発者との連携という点では比較的歴史が浅いものの、新しいウェブ技術の追求は以前から続けてきている。WebGLは5年前に登場したが、「Internet Explorer 11」が発表されるまで、すべての主要ブラウザはこのグラフィックス標準を部分的に採用しているだけであった。

 Mozillaは、比較的新しいasm.jsがEpicやUnityによって採用されることで、ブラウザメーカー各社も採用に向けて足を踏み出してほしいと願っている。

 Unityによると、このアドオンは現在、同社の製品群のなかで最も多くインストールされている拡張機能の1つだという。

 MozillaのゲームプラットフォームストラテジストであるMartin Best氏は「ゲーム開発者から最も頻繁に受ける質問の1つに、UnityがWebGLやasm.jsをサポートするかどうかというものがある」と述べるとともに、「われわれは、このサポートが現実となったことをうれしく思っており、ウェブ上での高品質なゲームの新時代を楽しみにしている」と語っている。

 Unityのゲームは、WebGLをサポートしているあらゆるブラウザ上で動作するが、asm.jsをサポートしているブラウザ上では両者を組み合わせることで最速の動作が実現される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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