フジ・スタートアップベンチャーズは3月14日、ホームデザインのカタログサイト「SUVACO」を運営するSUVACOと資本・業務提携したことを発表した。SUVACOは今回、モバイル・インターネットキャピタルからも出資を受けており、併せて1億2000万円を調達している。
フジ・スタートアップベンチャーズは、フジテレビジョン(フジテレビ)グループの持ち株会社であるフジ・メディア・ホールディングス(FMH)による100%子会社のベンチャーキャピタルだ。これまでに、スマホ向け学習コンテンツのスマートエデュケーション、デザイン雑貨や家具などのECサービスを提供するMONOCO、レストラン予約サービスのポケットメニューなど、生活環境に関する分野に出資してきた。今回、SUVACOへ出資することで、新たに“住まい”の領域をカバーしたい考えだ。
「SUVACOは、8000の施工事例と200社の住の専門家とつながれるホームデザインのソーシャルサービス。リフォームやリノベーションの施工業者やデザイナーとのマッチングを支援し、一般の人々が暮らしやすい環境を提供したいと考えている」――SUVACO代表取締役社長の中田寿氏はサービスに対する思いをこのように語る。
今回の資本・業務提携に伴い、SUVACOはFMHの子会社である扶桑社とも提携。扶桑社が発行する住宅リノベーション専門誌「リライフプラス」のコンテンツや編集ノウハウと、SUVACOの仕組みを融合させた新たなリノベーション情報サイト「リノベりす」を、3月14日に立ち上げた。
リノベりすでは、過去にリライフプラスで紹介された施工事例や特集記事、リライフプラス編集部による書き下ろし記事などを無料で購読でき、サイト内で紹介された建築家や設計事務所、リノベーション会社などを通じて、デザインや設計、施工に関して専門家に相談することができる。
「近年、新築戸建よりもリノベーション物件に対する需要が増してきた。その需要に答えるために、リライフプラスとSUVACOのコラボを通じて、ユーザーに対してリノベーションを身近に感じられる情報を発信したい。自社がもつ専門家のネットワークと施工事例をもとに、リノベーションの需要喚起を強化していきたい」(中田氏)。
リノベりすでは、サイトを通じた施工発注によってリノベーション会社から得られる成果報酬や、成果に影響しない月々の掲載料でマネタイズを図っていくという。すでに20社以上のリノベーション会社と提携しており、今後は100社との提携を目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス