乗員乗客239人を乗せた北京行きマレーシア航空370便は現地時間3月8日から消息を絶ったままになっている。200万人以上の人々がこの旅客機の行方をつきとめるために、衛星画像から手がかりを見つけようと努力している。
このデジタル捜索は、DigitalGlobe傘下のクラウドソーシングプラットフォーム「Tomnod」上で行われている。DigitalGlobeは高解像度の商用衛星を5基運用しており、Googleをはじめとする企業に衛星画像を提供している。TomnodとDigitalGlobeは米国時間3月10日、キャンペーンを開始し、行方不明のボーイング777型機の手がかりを見つけるために画像を綿密にチェックするボランティアを募った。
同キャンペーンが開始されて以来、ボランティアたちの手によって、利用可能な画像のなかから重要だと思われる65万個以上の物体にタグが付けられてきている。全体で見ると、Tomnod上の地図は9800万回以上閲覧され、すべてのピクセルが人間の目によって少なくとも30回はチェックされているという。
DigitalGlobeの地理空間ビッグデータ担当シニアディレクターでありTomnodの創設者であるShay Har-Noy氏によると、ウェブ上でのこうした大々的な支援にもかかわらず、まだ決定的な証拠は見つかっていないという。
だからといって、捜索が終了するわけではない。DigitalGlobeは今後24時間のうちに1万4000平方キロメートル相当の衛星写真を追加するとともに、今後の状況を注視して同社の衛星を次にどこに移動させるのかを決定する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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