東芝は3月12日、テレビやPC、生活家電などを取り扱うライフスタイル事業における新会社「東芝ライフスタイル株式会社」を4月1日に設立すると発表した。
東芝ライフスタイルは、東芝の社内カンパニーであるデジタルプロダクツ&サービス社の映像事業と、生活家電を担う東芝ホームアプライアンスの統合によって設立するもの。映像事業、家電事業それぞれの人員や物流など経営資源の共通化、コスト最適化を進め効率的な事業運営を行なっていくという。
代表には、東芝ホームアプライアンスの代表取締役社長である石渡敏郎氏が就任。東京・青梅を拠点にテレビ、生活家電などの開発、製造、販売を担う。
社内には社長直属の地域戦略・横断商品企画プロジェクトチームを新設し、統合によるシナジー効果の最大化を目指していくとのこと。PCを含むライフスタイル事業全体の先行技術の相互展開を図る研究開発部門を、東芝のデジタルプロダクツ&サービス社内に新設し、高付加価値商品の創出を狙う。
今後は、東南アジア、中近東などの新興国を中心にした海外での販売を強化する。また、テレビ、生活家電にネットワークで連携するスマート家電やクラウドサービスを加え、業務用サイネージ・モニタ事業などのB2B向けビジネスを中心とした新分野に注力していくとしている。
東芝では2013年9月に映像事業における、収益改善、事業体質強化を目的とした構造改革を実施することを発表。デジタルプロダクツ&サービス社から映像事業を分割し、グループ会社の東芝ホームアプライアンスに吸収することで、映像と家電事業を一体運営する新会社を設立することを明らかにしていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」