オトバンク、今後はエンタメ作品の充実目指す--オーディオブックアワードを開催

 オトバンクは3月5日、東京ミッドタウンにて「第5回オーディオブックアワード」を開催した。

 オーディオ・ブック・アワードは、同社が運営するオーディオブック配信サービス「FeBe」にて配信されているコンテンツについて、ユーザー投票により支持された作品を表彰するというもの。2010年より開始し今回で5回目となる。

  • 第5回オーディオブックアワードの受賞者

 2013年で最も支持されたオーディオブック・オブ・ザ・イヤーには、「海賊とよばれた男」(百田尚樹著)が選ばれた。ビジネス書部門大賞には「スタンフォードの自分を変える教室」(ケリー・マクゴニガル著)、文芸書部門大賞には「ロスジェネの逆襲」(池井戸潤著)、企画賞には「文芸あねもねR」(文芸あねもねR制作委員会)がそれぞれ受賞。

 このほか優秀賞作品として「統計学が最強の学問である」(西内啓著)、「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(入山章栄著)、「7つの習慣―成功には原則があった!」(スティーブン・R・コヴィー著)、「雨と夢のあとに」オーディオドラマ版(演劇集団キャラメルボックス)、「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウ著)が受賞している。

 授賞式では、百田尚樹氏をはじめとした各作品の受賞者が登壇したほか、「文芸あねもねR」を企画し自らも出演した井上喜久子さんと田中敦子さん、「ロスジェネの逆襲」にて半沢直樹役を務めた白石稔さんら声優陣らも登壇し、生朗読を披露した。

 授賞式に先立って挨拶したオトバンク代表取締役社長の久保田裕也氏は、読書エンタメアプリ「朗読少女」が累計100万ダウンロードされた 実績を紹介。また、オーディオブックの普及に向けてこの1年間に実施した施策として、ニッポン放送と連携して「海賊とよばれた男」のダイジェスト版をラジオ放送したり、書店チェーンWonderGOOの店頭でオーディオブック化作品をプロモーションしたことなどを挙げた。

 同社では今後も新たな取り組みを進めていくとしている。コンテンツ面では「これまでは真面目でわかりやすいビジネス書や語学学習などを多く提供し、実際に求められていた」(久保田氏)としているが、この1年で文芸小説を強化していたことに加え、ライトノベルやアニメ原作、女性向け作品やお笑いジャンルまで含まれるようなエンターテイメント系の作品を伸ばしていきたいという。それに向け、FeBeのプラットフォームを拡張するような形で、コンテンツ保有会社との協業施策を進めているという。さらに施設や店頭でオーディオブックとの出会いや楽しみ方を提示できるようにオフライン面も強化していく考えを示した。

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