ニールセンは2月27日、スマートフォン利用動向計測サービス「Mobile NetView」の1月データをもとに、スマートフォンにおける書籍/マンガサービスの利用状況を分析し、結果を発表した。
それによると、2014年1月時点で、スマートフォンで書籍購入や書籍閲覧などの電子書籍カテゴリのサービスを利用している人は、2013年5月からの8カ月間で670万人増加し、2000万人(リーチ55%)を超えた。
書籍カテゴリのうち、マンガアプリの利用時間は1人あたり52分/月で、マンガを除いた電子書籍サービス(1人あたり27分/月)の約2倍利用されていることがわかった。
利用者数が50万人以上のマンガアプリをみると、「全巻無料!ろくでなしBLUES」が最も多く約210万人、次いで「マンガボックス」が約180万人、「comico」が約100万人、「ジャンプLIVE」が60万人だった。1人あたりの利用時間は、「マンガボックス」が55分/月で、他のアプリの3倍以上利用されていた。
「マンガボックス」の利用時間を年代別にみると、18~29歳の利用時間が1人あたり67分/月と最も長く、年齢が上がるにつれて利用時間が減少していく傾向がみられた。また、利用者数をみても、若年層ほど多くの人が利用していた。
ニールセンのアナリスト高木史朗氏は「タブレットや電子書籍リーダーなどに比べ、画面サイズの小さいスマートフォンからの書籍サービス利用者数が堅調に増加しているという点は注目すべき。特にマンガアプリは、今後のスマートフォンからの書籍利用の中心的コンテンツとなるだろう。なかでもDeNAが2013年12月にリリースした『マンガボックス』は、いつでもどこでも空き時間にマンガを無料で読むというスタイルが、スマホゲームと同様の感覚で浸透しはじめている。ゲームにつづくコンテンツとして今後のマンガアプリの動向は注視していく必要がある」と述べている。
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