Paulus氏によると、新しいWindowsのリリースがいくつかあったにもかかわらず、またXPからの移行を促進しようという何年にもわたるMicrosoftの努力にもかかわらず、人々はXPを手放そうとしなかったという。
同氏は「われわれは、まさにこのためにXPの延長サポート期間を何度も延ばしてきた。ユーザーにより多くの時間を与え続けたのだった」と語った。
「しかし、このプラットフォームが開発された当時の脅威というものは、今のそれとはまったく異なっていたという点に皆がようやく気付いたと考えるようになった」(Paulus氏)
Paulus氏は、XPの出荷当時、Wi-Fiネットワークはまだ珍しく、ソニーの「Discman」型のデバイスがまだ広く利用されていたと語った。
同氏によると「ある時点に到達すると、システムにパッチを当てるためにできることは限られ、新たな基盤に移行しなければならなくなる。セキュリティという観点から見るだけでもそう断言できる」という。
「これは別の時代の製品なのだ。広く普及してはいる。多くのユーザーを獲得しており、いまだに数多くが現役で稼働しているが、もう次に移行すべき時が来ている」(Paulus氏)
Paulus氏によると、MicrosoftはWindows XPの商業的な成功とは別に、同OSから信頼性や予測可能性、安定性というものの重要性について数多くの教訓を得るとともに、ユーザーがインターフェースの変更に時を経てどのように適応するかを学んだという。
同氏は「Windows XPは『Windows NT』カーネルを搭載した初のコンシューマー向けOSだった。その事実は今はもう忘れられているのかもしれないが」と語った。
同氏は「このことによって成功がもたらされた。新しいカーネルを採用し、そのカーネルが企業の世界でテストされ、実証されていたため、Windowsの多大な安定性と信頼性に寄与したのだ」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス