「Windows XP」から移行すべき理由--マイクロソフト幹部が語る - (page 3)

Toby Wolpe (ZDNet UK) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2014年02月25日 07時30分

Vistaの影響

 Windows XPの息の長い人気は、その後継OSであるWindows Vistaの短所に負うところも大きい。Paulus氏はこの後継OSを「まさしく嫌な思い出」と形容している。

 企業や個人は新たにマシンを購入する場合であっても、Vistaではなく先代のWindows XPを選択するケースが多かった。

 同氏は「Windows Vistaには互換性の問題が数多くあった。このOSでは、かなり大きなセキュリティモデルやドライバモデルの変更があった」と語った。

 「その当時にコンピューティング作業を経験したことがある人なら、Windows XP時代のマシンにWindows Vistaをインストールする作業はドライバの互換性問題のせいで非常に難しかったと記憶しているはずだ。われわれはプラットフォームの核となる部分に大きく手を入れたため、多くのドライバが動作しなくなった」(Paulus氏)

 Vistaによってもたらされた、互換性と信頼性に関する教訓はWindows 7に生かされ、デスクトップOSのマーケットリーダーとしての現在の地位を確立するうえで役立った。

 しかし、Windows 7の品質の高さにもかかわらず、多くの人々はより近代的な後継製品に乗り換えるよりもXPを使い続ける道を選択した。

 同氏は「移行しない理由を顧客に尋ねると、いくつかの答えが返ってくる。その多くはコストに関するものだ。人は必要性がなければ腰を上げようとしないのだ」と語った。

 「この考えにさらに拍車をかけるものとして、不確実さも挙げられる。つまり、『何が起こるかよく分からない。アプリケーションの互換性について心配している。移行にかかる手間と時間を憂慮している』といったことだ」(Paulus氏)

 「人は手持ちのものに満足してしまうものだ。その点は理解できる。変化は大変であり、必要もないのにお金を払いたいと考える人もいない。しかし、われわれは見切りを付けないといけないところに来ている」(Paulus氏)

 「Windows Vistaの場合とは異なり、Windows 8や『Office 365』といったMicrosoftの近代的プラットフォームに移行した人々には、すぐにさまざまな利点を実感してもらえると確信している」(Paulus氏)

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