米Yahooは、2013年を通じて次々と新興企業を買収することでモバイル戦略を強化してきたが、今度は機械学習の分野でカーネギーメロン大学と5年にわたる1000万ドル規模のパートナーシップを結ぶことによって、そうした取り組みをさらに推し進めようとしている。
契約の一環として、カーネギーメロン大学の研究者らはYahooが提供する新しいモバイルソフトウェアキットを使い、実際のYahooユーザーデータで実験できるようになる。
Yahooのチーフサイエンティストで、Yahoo Labsの責任者を務めるRon Brachman氏は声明で次のように述べた。「カーネギーメロン大学の研究者がYahooのソフトウェアやインフラを直接利用できるようにすることで、われわれはモバイルやパーソナライゼーションに関する研究のペースを加速させ、より優れたユーザー体験を生み出したいと考えている」
Yahooの研究部門であるYahoo Labsは、米国時間2月12日に発表した今回のパートナーシップを「Project InMind」と呼んでいる。このプロジェクトには、機械学習のアルゴリズムを通じてパーソナライゼーションやモバイルに関する技術の進歩を速めることを目指す複数の取り組みが含まれる。
Brachman氏によると、今回の提携では研究者に「生きた実験室」を提供するという。
「われわれは、これを大規模な生きた実験室の一部と想定しており、研究者たちはここで機械学習やインターフェース技術を通じて人間の行動を理解する新たなアプローチを探ることができる。実験的なモバイルソフトウェアのテストに参加するカーネギーメロン大学コミュニティーのメンバーは、実際のユーザーデータへのアクセスや、主要な技術について速やかに反復しながら開発する機会を、研究者に提供することになる」(Brachman氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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