米連邦通信委員会(FCC)委員長のTom Wheeler氏が、ネット中立性規則を新たに策定する計画を明らかにした。
Wheeler氏は米国時間2月19日、米連邦控訴裁判所が1月にネット中立性規則の一部を無効と判断したことを受けて、オープンなインターネットを保護するための新たな計画を打ち出した。
今回の新たな取り組みの一環として、Wheeler氏は、FCCが連邦控訴裁判所に対し、ネット中立性規則を無効とした判断の見直しを要請するつもりはないと述べた。代わりに、FCCは、控訴裁の判断で支持された別の法的根拠を掲げて新たな規則を策定する方針だ。
米コロンビア特別区巡回控訴裁判所は1月、FCCが策定したネット中立性規則をめぐりVerizonから訴えられていた裁判で同規則を無効とした。一方、同控訴裁は、ブロードバンドサービスを規制するFCCの権限については支持を表明し、また、FCCによる同規則の策定に対する正当性についても認めた。ただし、中立性規則に対するFCCの法的論拠は認められないとし、実質的にFCCに対して内容の修正を命じていた。
Wheeler氏は19日の声明で、FCCが自由で開かれたインターネットを保護するために別の道を見つけるよう控訴裁から勧められたと繰り返した。そして、今回の勧告を受け入れて、インターネットトラフィックに対する不適切なブロックや差別をなくすために裁判所から課された要件に見合う規則を提示するほか、インターネットサービスプロバイダーがトラフィックを管理する仕組みにおいて真の透明性を確保し、競争を促進させていく意向であると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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