ドコモ・ドットコムによる、モバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の最新号(Vol.10)より、スマートフォン購入状況調査の一部をお届けする。
今回は「検索利用傾向・情報収集手法に関する調査」と題し、スマートフォンユーザーが情報収集する手段としてのスマートフォンの活用状況について調査を行った。情報収集する際に利用している検索ポータルや検索ツール、フィーチャーフォンを利用していた時との比較、また検索連動型広告の活用状況等に着目し、スマートフォンユーザーの情報収集傾向について述べたいと思う。
まず、情報収集の手段としてスマートフォンを活用しているユーザーを調べたところ、「スマートフォンで情報収集はまったくしない」ユーザーは5%程度にとどまり、9割以上のユーザーが情報収集の手段としてスマートフォンを活用していることがわかった(図1)。
どのような検索手段を使っているかという点をみると、「Webサイト上の検索ポータル」を利用しているという回答がもっとも多く、約7割を占めた。「Yahoo! JAPAN」や「Google」といった、PCでも利用の多い検索サイトをスマートフォンでも使っている傾向がうかがえる。
次に多かったのが「検索アプリ」で、App StoreやGoogle Playといったアプリマーケットから検索アプリをダウンロードして使っているユーザーも4割以上存在している。OSによって大きく傾向が分かれたのが、続く「ホーム画面上にある検索窓」と「ブラウザについている検索機能」で、端末のホーム画面にデフォルトで検索窓が設置されているAndroid端末ユーザーは、「ホーム画面上にある検索窓」を、iPhone端末ユーザーは「ブラウザに付いている検索機能」を優先して利用していることがわかる。その一方で、「キャリアポータル上の検索窓」や「キャリアポータルのメニューリスト」は利用が低く、情報収集の手段としてキャリアポータルがあまり活用されていない様子が浮き彫りとなった。
次に、スマートフォンユーザーがフィーチャーフォン利用時にはどのようにして情報収集を行っていたのかを調べてみると、フィーチャーフォンを使って情報収集していたユーザーは全体の7割程度にとどまり、スマートフォンと比べると情報収集機会が少なかったことがわかる。
情報収集を行った際の検索手段の内訳を見ると、「Webサイト上の検索ポータル」が最も高かった点はスマートフォンと同様であるが、「キャリアポータル上の検索窓」や「キャリアポータルのメニューリスト」の利用機会がスマートフォンと比べて多いことがわかる。フィーチャーフォン利用時はキャリアポータルの活用が主流であったことを改めて認識させられる結果となっている。
スマートフォン時代になり、情報収集手段としてキャリアポータルのみならず、検索サイトや検索アプリ、ホーム画面上にある検索窓など様々な手法が手軽に利用できる環境になり、検索手法が多様化している様子が感じられる(図2)。
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