独創性に富んだゲームシリーズ「BioShock」を生み出したスタジオが「事業縮小」の道を歩むことになった。共同創業者であり、同ゲームシリーズのクリエイターでもあるKen Levine氏が米国時間2月18日に発表した。
BioShockシリーズの1作目、そしてその後にリリースされた「BioShock Infinite」(これらは同社のゲームとして最も成功し、極めて評判の高いもののうちの2つだ)を開発したIrrational Gamesは、Levine氏が「Take-Twoにおいて、より小規模で、より起業家的な活動」に集中できるよう、17年の歴史に幕を下ろすことになる。
Irrational Gamesの親会社であり、ゲームパブリッシャーであるTake-Two Interactive Softwareの子会社でもある2K Gamesは、15人のチームメンバーを除いて全員を解雇する予定だ。Levin氏は、BioShockシリーズの今後の開発を2K Gamesの手に委ねる決定を下した。ちなみに、2K Gamesによって開発され、2010年にリリースされたBioShockの続編でもLevin氏の関与はなかった。
Levine氏はスタジオとして、解雇した従業員にできる限りのことをすると強調した。
従業員を解雇する素晴らしい方法などなく、われわれが最も気に掛けているのは、この過渡期において去りゆく人々をできる限り支援するということだ。財政面での支援とは別に、開発スタジオに一定期間出入りできるようにし、別れを告げたり、自らのポートフォリオをまとめたりできるようにする。また、他のTake-Twoスタジオと社内での就労機会について話し合えるようにしておくとともに、サードパーティーのスタジオやパブリッシャーを招いて採用イベントを実施し、去りゆくIrrational Gamesの従業員との面接機会を設ける予定だ。
BioShockシリーズには、リリース予定のゲームがもう1本残されている。「BioShock Infinite: Burial At Sea」の後編のダウンロードコンテンツが3月25日にリリースされる。Levine氏は、最後となるこのリリースを仕上げた後は、「コアなゲーマー向けの、リプレイ性の高い物語主体のゲーム」に集中できるようになると述べている。また同氏は今回の発表で「われわれのファンとできる限り直接的な関係を醸成するために、デジタル配信コンテンツのみに注力していく」とも述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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