Facebookは、誰もが自らを単純に「男性」か「女性」かで区別できるわけではないとの認識から、ユーザーが自らの性別を「その他」などのさまざまなラベルで設定できる機能を追加した。
Facebookは米国時間2月13日、ユーザーがカスタムの性別表記、サイト上で自らに適用してほしい代名詞、および選択した性別を閲覧できる友人を選べるようになったと発表した。About(基本データ)ページには今後、これまでの「男性」と「女性」の選択肢に加えて、「シスジェンダー」「トランスジェンダー」「インターセックス」などのオプションが表示されるようになる。
ユーザーは好きな代名詞を選択することもできる。「Write on Matt's wall for his birthday」(Mattの誕生日に彼のウォールに書き込む)などのメッセージで使われる「his」や「her」の代わりに、性別に中立な代名詞を選択できる。この場合のテキストは「Write on Matt's wall for their birthday」となる。
ユーザーはさらに、事前に指定したグループのうち、自分が選んだ性別を閲覧できるグループを選択することもできる。これらのオプションは現時点で米国でしか利用できないが、Facebookは今後、米国以外のユーザーにも拡大したいと考えている。
Facebookは同社のFacebook Diversityページでこの発表を行い、「指導的なLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)支持組織」の支援を得て事前設定のラベルを用意したと述べた。
Facebook Diversityページの投稿には次のように書かれている。「気に掛けている人や主張、組織とつながるためにFacebookを訪れる際、皆さんが安心して本来の自分でいられるようになってほしいとわれわれは考えている。このための重要な要素が性別の表現であり、単に『男性』か『女性』かという定義に収まりきらない場合は特にそうだ。このため本日、皆さんがFacebook上で自らのアイデンティティをよりうまく表現できるよう支援する、新しいカスタムの性別表記オプションを提供できることを誇らしく思う」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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