キヤノンは2月12日、コンパクトデジタルカメラ新製品として「PowerShot G1 X Mark II」や新コンセプトモデル「PowerShot N100」など8機種を2月20日より順次発売すると発表した。
PowerShot G1 X Mark IIは、キヤノンの最新技術を結集したコンパクトデジタルカメラの旗艦モデルだ。
これまでのコンパクトデジタルカメラでは、大きなセンサを選ぶと単焦点または倍率が低くなりがちになったり、ズーム倍率を選ぶとレンズが暗くなったりする傾向があった。また、明るさ(F値)を選ぶとズーム倍率が少なくなる、接写機能を求めるとセンサが小さくなる(単焦点になる)──といったように、何かを選ぶと何かを諦める必要があった。
PowerShot G1 X Mark IIは、F2.0-F3.9と広角端から望遠端まで明るい光学5倍のズームレンズや、大型の1.5型CMOSセンサ、高性能映像エンジンDIGIC 6を搭載する、キヤノンの最新技術を結集した旗艦モデルだ。有効画素数はアスペクト比が3対2の場合約1280万画素、4対3のとき約1310万画素。マクロは5cm。
レンズ鏡筒部に各種の設定と繊細なピント調整などが可能なデュアルコントロールリングを新規採用し、ユーザビリティを向上させた。また、視野率約100%の電子ビューファインダ(別売:3万円程度)や豊富なEOSアクセサリの装着ができ、拡張性にも優れている。キヤノンオンラインショップ価格は9万90円の見込み。
PowerShot N100は、背面のストーリーカメラで撮影者自身も撮影し、メインカメラで撮影した静止画や動画と合成して記録する「デュアルキャプチャー」を搭載した新コンセプトのカメラだ。また、シャッターを切る直前の約4秒間の動画を静止画と一緒に記録する「プラスムービーオート」を進化させ、臨場感ある情景を被写体と撮影者双方の表情の変化とともに残せるのも特徴の1つだ。
さらに、簡単な操作で大切な静止画や動画をカメラが自動的に選び出して作品のような動画アルバムを生成する「ストーリーハイライト」を搭載するなど、静止画と「プラスムービーオート」で生成されたダイジェスト動画を融合させ、思い出をストーリーで残す新しいカメラの価値を提案するとしている。キヤノンオンラインショップ価格は3万7584円で4月下旬に発売の見込み。
また、光学30倍ズームを搭載したコンパクトカメラなど6製品をラインアップする。中でも、「PowerShot SX700 HS」(2月20日発売、キヤノンオンラインショップ価格:3万9690円)は映像エンジンDIGIC 6搭載により、ハイレベルな動画性能をしたほか、高倍率の「光学30倍ズーム」に加え、デジタルズームの領域でも高精細な画質を保ったまま60倍(35mmフィルム換算で1500mm相当)まで迫れる「プログレッシブファインズーム60倍」を搭載する。
また、1度のシャッターで、構図や色を変えた6種類(オリジナル画像を含む)を撮影できる「クリエイティブショット」を搭載している。これは、PowerShot Nで採用されているものと同じ機能で、フィルタは水彩画風や油彩風などを新たに加え、PowerShot Nの25種類から46種類に増やしたほか、撮る前に単色の「モノクロ」、古い写真のような「レトロ」など4つのカテゴリから1つを指定できるようになった。
さらに、スリムボディながら光学18倍ズームとクリエイティブショットを搭載した「PowerShot SX600 HS」(2月20日、同:3万240円)、最深25mの防水、2.0mの耐衝撃性能を備え、GPSを搭載したタフネスモデル「PowerShot D30」(3月中旬、同:3万3390円)をラインアップする。
このほかに、IXYシリーズとして光学12倍ズームとクリエイティブショットを搭載した「IXY 630」(2月20日、同:2万2890円)、スタンダードIXYモデルとして「IXY 140」(2月20日、同:1万7640円)、コストパフォーマンスのよさを特徴とする「IXY 120」(2月20日、同:1万2390円)を発表している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」