花粉観測機「ポールンロボ」公開--ウェザーニューズ、関東地方で花粉の飛散も確認

 ウェザーニューズは1月28日、東京都、千葉県、神奈川件、埼玉県、群馬県、茨城県、栃木県の7都県で一定の花粉飛散を確認し、関東全域で“花粉シーズン”に突入したと発表した。これは昨年と比べ約1週間~10日程度早いシーズンの突入であるという。

5代目となる「ポールンロボ」。ソフトウェアの改良により黄砂やPM2.5の観測も行えるようになったという
5代目となる「ポールンロボ」。ソフトウェアの改良により黄砂やPM2.5の観測も行えるようになったという

 その他の地方に関しては、北海道エリアが4月30日、東北エリアが2月20日~3月7日、中部エリアが1月29日~2月25日、近畿エリアが2月12日、中国・四国エリアが2月12~17日、九州エリアが2月3~10日ごろにシーズンインする予想だ。

 同社では、全国約1000箇所に設置された「ポールンロボ」と呼ばれる花粉観測機を用いて観測を行っており、より地域に密着した情報の収集・発信している。なお、ポールンロボは、約9割が個人宅に設置され、残りの1割を病院、放送局や製薬会社など各種会社に設置している。設置場所については毎年募集をかけているのも特徴。今シーズンのポールンロボの募集は既に締め切っており(2013年11月)、12月から順次発送している状態だ。

 また、ウェザーニューズによる今シーズン(全国エリア)の花粉飛散量予想は、前年比では80%と減少するものの、平年比(2008~2013年の平均飛散量)では110%と増加する見込みだ。

 ポールンロボについては、花粉だけでなく、黄砂やPM2.5の測定にも対応。特にPM2.5に関してはユーザーの強い声に応えた形だ。観測したデータにつては、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「花粉Ch.」やウェブサイト「ウェザーニュース」などから確認できる。黄砂、PM2.5に関する情報公開については、現在情報を収集している状態ということもあり未定とのことだが、将来的には何らかの形で配信したいとしている。

  • 歴代のポールンロボ。初代ポールンロボは、表示された数値を直接チェックして貰う“手動観測”が基本だった。その後有線LANにて自動で情報が送信されるように進化した

  • ポールンロボの内部。顔の“口”に該当する部分から外気を吸い込み、花粉などを測定する仕組み。シーズンが終了した後は回収され、メンテナンスされるという

  • ポールンロボでは、目の色が変化して飛散数/日が確認できるようになっている。白は0~29個、青は30~99個、黄が100~199個、赤が200~299個、紫が300~となる

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]