KDDIは1月23日、同グループの研究開発を行うKDDI研究所が、米サンノゼ市の「パブリックアートプログラム」にテクニカルスポンサーとして参加し、同市が提供するオープンデータを分析・活用するための技術を提供することを発表した。
1984年から続くサンノゼ市のパブリックアートプログラムは、アートによって地域のアイデンティティを築くことを目的としており、今回KDDI研究所は同プログラムのうち、光や映像を使ったアートで街を彩ることをコンセプトとした「イルミネーティングダウンタウンプロジェクト」に参加するとしている。
このプロジェクトでは、市内複数箇所でプロジェクションマッピングを展開することで、市内各所における市民・観光客の回遊活性化を長期にわたり目指すという。NPO団体である「ZERO1」 がプロジェクトマネージャーとなり、プロジェクションマッピング技術を欧州アーティスト集団「ANTIVJ」が担当する。
KDDI研究所は、サンノゼ市の人の流れなどに関するオープンデータや、スマートフォン向け専用アプリを通じて市民が提供するデータを解析し、特に市民・観光客へ効果的に動機付けをして行動の変化を促す「行動変容技術」などを提供する予定だ。
同社では、シリコンバレーの先進的なプロジェクトに積極的に技術を提供し、今後国内外で拡大が見込まれる行政機関などのオープンデータの分析や活用事業を強化していくとしている。
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