Riftゴーグルの外側にあるLEDは、テレビ画面の下部に取り付けられたカメラによって拾われ、モーションキャプチャ用のドットのように機能する。Riftは、IMUと光学トラッキングを使うことで動きの自由度が6度となり、これまでの3度から向上している。最終版のOculus RiftではカメラやLEDが不要になる可能性もあるが、それは状況次第だ。最高経営責任者(CEO)のBrendan Iribe氏によると、最終版では、同様もしくはより良い手法が採用される予定だという。
2番目のデモでは、Oculus専用に開発されたゲーム「Eve: Valkyrie」でスターファイターの操縦席に乗り込むことになった。筆者は、周囲を見渡し、「Xbox」のコントローラを使いながら、機体をあらゆる方向にスピンさせて敵機を追いかけミサイルを発射した。吐き気を誘発しようと可能な限り機体を旋回および回転させたが、プロトタイプ版Crystal Coveは素晴らしく、気分がそれほど悪くなることは決してなかった。2013年の場合、簡単な仮想の街を歩いただけで方向感覚を失った。新しいOculusは、LCD TVでバックライトを点滅させるように画面を黒に点滅させることで、モーションスメアの除去を目指しており、最終的な結果として遅延をより少なくする。その値は30ミリ秒で、これに対して当初の開発キットでは50ミリ秒だ。将来的にOculusキットは、さらなる向上を目指している。
1080p OLEDディスプレイは、Oculus VRによるとスマートフォンよりも大きくタブレットよりも小さいという。また、2つの960×1080ピクセル解像度部分に分かれるが、ゴーグル装着時には拡大されて見える。つまり、ピクセル構造上1080pディスプレイに見え、新しいモーションブラーリダクションは、これら画面上の物体が以前よりも簡単に認識できることを意味する。しかし、描画された3D世界は、それとは関係なしにリッチで没入的だ。4K以上といったより高い解像度がゴールだ。Iribe氏によると、拡大された視野により、12Kから16Kディスプレイ解像度が理想とする目標であるという。頭部装着型の小型ディスプレイでは、近いうちに実現することはないと思われる。
重要なのは、Oculus Riftの外観がこれまでよりも良くなっており、コントロールも向上していることだ。2013年における体験が素晴らしいものだったとしたら、また一歩良くなっている。
仮想世界は、これまでよりも近くに来ているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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