OmniFocus 2 for iPhoneは、GTD(Getting Things Done)の考え方に基づいて設計された高機能なプロジェクト/タスク管理アプリだ。iOS 7と調和の取れたフラットなデザインに加えて、パステルカラーを多用した画面は、OmniFocus 1の愛用者にはまったく別のアプリを見ているように感じられるかもしれない。
執筆時点では英語版のみが提供されており、日本語化されるまでにはしばらく待つ必要がありそうだ。また、バージョン1では提供されていたTextExpanderとの連携機能や、ランドスケープ表示などもまだ実装されていない。しかしながら、タスクの収集のしやすさやさまざまな条件でタスクを見られる視認性の高さなどは変わっていない。
アプリ起動直後に表示されるホーム画面は、バージョン1では自分で指定できたが、バージョン2では、Forecast、Inbox、Flagged、Projects、Nearby、Contexts、Perspectivesと7つのブロックに分割されたメニューが表示されるようになっている。このメニューの中で、Perspectivesは、任意の条件設定の元にタスクを表示するための機能だが、デスクトップ版のOmniFocusを利用している場合のみ利用できる。
アプリを起動して、すぐにタスクを入力するには、画面右下のアイコンをタップする。詳しい設定は後にして、とりあえずタスクの内容だけを書きとめておきたい場合は、Untitled Item(無題)欄にタスクを入力し、Save(保存)をタップすると、Inboxに保存される。期限やコンテキストなどの詳細は、後でゆっくり入力すればよい。タスクには、音声と写真を添付できる。デスクトップ版で添付したテキストファイルなどは「添付資料がある」というアイコンは表示されるものの、iPhone版でファイルを開くことはできなかった。これは今後修正されるかもしれない。
少し手順が分かりにくいのは、Neaby画面に表示される「場所」に紐付けられたタスクの作成方法だろう。場所の設定は、Contexts(コンテキスト)画面で行う。新規コンテキストの作成画面で、Location(場所)を選択し、紫色の文字のNoneをタップすると、Here、Anywhere、Search、Address、Contact、Pinというメニューが表示される。
たとえば、場所を検索して指定する場合は、Searchを選択し、検索結果から適切な場所を選択する(検索は日本語でOK)。こうして登録した場所コンテキストを、タスクのコンテキストに指定すれば、指定した場所に近づいたときにNearby画面に、該当するタスクが表示される。指定した場所に近づくと、アラートを出すように設定もできるが、試してみた限りでは、あまりうまく動作しなかったのは残念だ。
バージョン2になって、まだ使い勝手の良くない点もあるが、iPhone版単体でも、プロジェクト管理およびタスク管理のための機能はとても充実しており、複雑なタスクが絡み合う仕事にも十分対応できる。使いこなせるようになれば、非常に優秀な秘書のように使えるアプリだ。
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