Intelは、自分たちがもはや単なるPC企業ではないことを証明したいと考えている。
移動中に使えるデバイスに人気が移行する中で、Intelは市場に後れを取らないように努めている。最高経営責任者(CEO)のBrian Krzanich氏は米国時間1月6日、ラスベガスで開催中のConsumer Electronics Show(CES)で、多くのウェアラブル関連テクノロジを発表した。
Krzanich氏が披露した新しいウェアラブルデバイスの中には、「Jarvis」という愛称が付けられたヘッドセットがある。Jarvisがあれば、スマートフォンに触れることなく、スマートフォン上のパーソナルアシスタントアプリと連携できる。Krzanich氏によると、JarvisはIntelが開発しているアシスタントと連携できるが、既存のアシスタントとも連携できるようになるという(「Siri」が頭に浮かんだ人もいるはずだ)。そのほかにも、生体計測機能を備え、携帯電話のヘッドホンジャックから電力を得るイヤホンが披露された。
Krzanich氏は、乳児向けのスマートなワンジー(上下一体型のベビー服)にも言及した。このワンジーは、乳児の呼吸の状態などの情報を、接続されたコーヒーカップに送信し、そのコーヒーカップは小型デジタルディスプレイに情報を表示する。この製品ラインを実現しているのは「Intel Edison」だ。Intel Edisonは新たに発表されたSDカード内のコンピューティングシステムで、Wi-FiおよびBluetooth接続機能を備え、Intelプロセッサとマルチコントローラコアを搭載する。
Intelは、スマートな「ジオフェンシング」機能を備えたスマートウォッチも発表した。Krzanich氏によると、このスマートウォッチは装着している人を遠くから監視する機能を持っているという。使用例を1つ挙げると、緊急事態が発生して装着者がジオフェンスの外に出てしまった場合、スマートウォッチはアラートを発信できる。Krzanich氏は「あらゆる用途が考えられる」と述べたが、プライバシー関連の懸念を抱く消費者もいるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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