2013年のモバイル業界

木暮祐一が振り返る2013年のモバイル業界--「今さら」ではないドコモのiPhone販売

木暮祐一 坂本純子 (編集部)2013年12月31日 08時00分
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 スマートデバイスの普及が進み、あらゆるビジネスの主戦場となりつつあるモバイル領域。2013年もさまざまなニュースが世間を賑わせましたが、モバイル業界に精通するジャーナリストの皆さんはどのような点に注目したのでしょうか。今回は木暮祐一さんに、今年注目したモバイルニュースや、スマートデバイス、アプリなどを聞きました。

――2013年のモバイルニュースを3つを選ぶとしたら何ですか。

 まずはiPhoneドコモで販売開始のトピック。「ようやく」とか「今さら」などいろいろな声が聞こえてきますが、じつはモバイルデバイスを社会で活用していこうという上でとても意義があることなんじゃないかと考えています。みんなが普通にスマホを使っている東京にいるとあまり実感しないのですが、地方に行くと、じつはスマホ普及率ってかなり低いんです。いくつか理由はありますが、やはり地方に行くほどドコモへのブランド信仰は厚い。

 iPhoneは一般ユーザー向けにガラケーから乗り換える入門スマホとしても最適ですから、地方におけるドコモのガラケーユーザーが結構iPhoneに乗り換えていくんじゃないでしょうか。となると今後はドコモがiPadを扱う可能性も。ドコモはご存知のとおり法人にも強いんです。なので、ビジネスにおけるタブレットの活用、みたいなシーンでドコモが動くことで採用する企業が一気に増えて、情報利活用が一段と進むんじゃないでしょうか。

 2つ目のトピックは、これもiPhoneなのですが突然のSIMフリー版販売が開始されました。ウェブでの購入のみですが、長年、端末だけ手軽に購入できる環境の実現を願ってきた立場として、いまだに驚きを隠せません。GoogleもNexusシリーズを端末のみで販売していますし、もしかしたらこれらが布石になって、日本のケータイ販売のあり方も大きく変わるのではないでしょうか。またまたアップルとGoogleに、日本の業界が揺さぶられている感じでもありますが。

 3つ目は、通信事業者各社のMNPユーザー獲得に向けたキャッシュバック販売に関する話題。とくにKDDIに関してはMNPポートインNo.1という指標を達成させることが目的のような他社に比べて手厚いキャッシュバック等を行っていました。もちろん、こうしたキャッシュバックで安価に最新スマホを入手して喜ばれている方も多いのは承知しています。しかし、そうしたキャッシュバックの出所となる原資は何なのかを考えてみるべきです。一部の人だけが得をする、逆に言えばあまり分かっていない情報に疎い人が損をしてしまう、そういう不誠実さが目に余った1年でもありました。

――今年購入した端末で一番のお気に入りは。

 相変わらずいろいろたくさん買い集めていますので「一番」を選ぶのは非常に難しいのですが(ほんとにみんな気に入っていますので)、ずばりメインの電話番号のSIMを入れて使っているのはドコモのL-01F(LGエレクトロニクス・G2)です。スーツを着る機会が多く、Yシャツの胸ポケットに厚みが出ずに収まってくれる薄さと適度なサイズ、その割にバッテリーのもちが良いなど、一番持ち歩くスマホとして大活躍中です。使い方としては、電話とメッセンジャー機能重視、そしてカメラとソーシャルなど。タブレットやPC、その他のスマホなどもカバンに入っていますが、ポケットに忍ばせているのはこの1台ということです。

――今年よく使ったサービスやアプリは。逆に使わなくなったものがあれば教えて下さい。

 ソーシャル系アプリが一段と使用頻度が高まりました。情報発信ももちろんしますが、今年は特にメッセンジャーとしての役割が高まったと思います。メールよりも便利に使えるようになってきたということでしょう。また学生たちのメインのコミュニケーションもケータイメール等からLINEへシフトしました。このため、LINEも手放せなくなってきました。

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