日本でもビデオリサーチとTwitter Japanが連携することが発表された。「伝統的な視聴率調査だけでなく、Twitter上でのテレビ番組への反応を測る指標を作り、広さ、深さと包括的な番組との関わり方を調査していく」とし、新しいテレビと視聴者の関わりをTwitterが顕在化しようとしている。
こうした視聴者との関わりの変化は、「広告主にも関わってくる大きな変化」とRao氏は指摘する。
「CMにもハッシュタグを付けることで、広告キャンペーンが成功した例が生まれている。アパレル、小売り、自動車などさまざまな業界でハッシュタグとの統合が模索されている」
ハッシュタグを上手に活用したCM例としては、北米でのビタミンウォーターの広告が紹介された。ビタミンウォーターは「退屈を面白いものに変えよう」をキーワードに、「つまらない」、「退屈」というツイートをどうすれば面白いものに変えることができるのかのアドバイスと、そのやり取りをTwitter上で展開。消費者からの声を形にする、消費者が参加する形式を生み出した。
「消費者は参加したい、声をあげたい、自分の声を聞いてもらいたいと感じている。それを具現化することに成功した。消費者の声の中には、当然ながら反対意見も含まれる。それに意義を唱えるのではなく、それを笑う意見に変える、楽しい機会に変えることで消費者にとって楽しい場としていく」
テレビとデジタルキャンペーンはこれまで別々に実施されてきた。それが「メディア、デバイスが異なり、バラバラに行われてきたテレビとTwitterが組み合わさることで、キャンペーンが一貫性のあるものとなって、これまでにないエキサイティングな体験が可能となった」とRao氏はアピールした。
リアルタイムな連動だけでなく、Twitter上にビデオを埋め込む「Twitter Amplify」というTwitter上で動画を利用するサービスも提供する。Twitter上での動画利用の例としては、日本ではプロ野球のオールスターゲーム、フジテレビの番組『テラスハウス』、トヨタ自動車のCMなどで動画を使ったツイートが行われている。
「Twitter上で動画を利用できるようになったことで、これまでその番組を全く見たことがなかった人も番組の方向が分かるようになる。140文字と限られたTwitterのつぶやきが、強力なものになっている」
こうしたリアルなイベントを、テレビを通してTwitterと連動させることで、Twitterは第2のテレビ画面として活用されるようになった。ハッシュタグを効果的に使うことで会話が生まれ「アドターゲティング」に一貫性が生まれる。さらに「Twitter Amplify」によりビデオを広告として活用することが可能となったことでTwitterの表現が拡大した。
「瞬間をとらえ、多数で多様な会話が生まれるのがTwitterの世界。これを活用して2014年にどんなことを行っていくか。さまざまな可能性に満ちている」とRao氏は話した。
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