Twitterが自社のモバイルアプリ向けに、ユーザーの居場所の近くで誰がどのような内容をツイートしているのかを表示する機能をテスト中のようだ。この機能では、ユーザーがフォローしている相手かどうかに関わらず、こうした情報が表示されるという。
The Wall Street JournalのブログDigitsによると、この機能は実際に「Nearby」と呼ばれるもので、Twitterに対して位置情報の共有を許可しているユーザーだけに適用されるという。Digitsは、Nearbyについて次のように説明している。
「Nearby」画面の上半分は地図になっており、ユーザーの現在位置が、点滅する青のドットで示される。下半分には、その近くでの最新のツイートがタイムラインで表示され、ツイートした人の居場所を示すアイコンが地図上に表示される。アイコンをクリックすると、それに対応するツイートが画面の前面に表示される。
ユーザーが地図をたどって移動すると、画像とリンクされたツイートがさらに表示されるようになっており、これは「Google Maps」で食料品店を検索すると、ショッピングカートが表示されるのと似た仕組みだ。ユーザー近くにいる人のツイートをリアルタイムで確認できることで、例えば、今ちょうど消防車が何台も通り過ぎたのはなぜかなど、近くで起こっている出来事を知ることができる。
最後の部分は興味をそそられるし、おそらく役に立つだろう。同時に、プライバシー面での不安や煩わしい広告戦略の可能性も容易に想像がつく。
当然、ローカルな広告表示の可能性は、TwitterがNearby機能を試している理由の1つかもしれない。
いずれにしても、今回のプロジェクトが実験の段階から先に進むのかははっきりしない。Twitterの広報担当者はDigitsに対し、同社はTwitterを改良するためにさまざまな方法を頻繁にテストしているとしか述べていない。
Digitsの記事には、複数のスクリーンショットも掲載されている。
Nearby機能のテストについては、以前All Things DigitalのMike Isaac記者が匿名情報筋の話として伝えていたが、その時点では証拠となる画像はなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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