処理性能の高さは見事だ。2.3GHzの「Qualcomm Snapdragon 800」(MSM 8974)クアッドコアプロセッサを搭載するROUNDのスピードは、現在市販されているどんなスマートフォンにも負けない。「Adreno 330」GPUと3GバイトのRAMも搭載する。
ナビゲーションやアプリの読み込みは高速だった。ゲームプレイの応答速度は特に速く、グラフィックスも詳細に表示される。筆者が行ったテストでは、ゲームプレイは特に感度がよく、ストリーミングビデオも何の問題もなく再生された。ストレージ容量も十分で、32Gバイトの内蔵ストレージと、最大64GバイトをサポートするmicroSDカードスロットを搭載する。
GALAXY Note 3と同様、ROUNDも「Quadrant」ベンチマークテストで2万1766点という圧倒的な結果を出した。とはいえ、サムスンはQuadrantのような人気の高いベンチマークストでスコアを不正につり上げているとの批判を受けたので、筆者はこの結果に若干の疑いを抱いている。
2800mAhのバッテリを搭載しているため長時間動き続けるはずだが、3200mAhのバッテリを搭載するNote 3に比べると、持続時間がはるかに短い。ROUNDのバッテリ持続時間は16時間、スタンバイ状態で15.4日間と評価されている。一方、Note 3は通話時間が25時間、スタンバイ状態で17.5日間だ。米CNETは、自社のラボでより詳細な耐久テストを実施する予定だ。
筆者はサンフランシスコでAT&TのSIMカードを使って、LTEをテストすることができなかった。
筆者はサンフランシスコでAT&Tのネットワークを使って、アンロック済みGALAXY ROUNDをテストした。筆者が最近テストしたサムスン製携帯電話の多くと同様、GALAXY ROUNDも音量が小さめだ。つまり、音量を最大に設定した状態で最も快適に聞こえる。建物の中の静かな場所なら問題はないが、屋外で使用する場合は、ダイヤルスクリーンから有効にできる音量ブーストソフトウェアに頼るしかない。
腰の高さで持って使用したところ、通話品質には良い点と悪い点の両方があった。すべての通話で音声はクリアだった(バックグラウンドノイズは全く聞こえなかった)が、いくつかの通話で音飛びが聞こえた。相手が絶えず咳払いをしているような感じだ(実際にはしていない)。相手の声には丸みと深みがなく、まるで上の空で話しているかのように聞こえた。
筆者が通話テストで話した相手は、ROUNDを「有線電話に匹敵するほど良好」と賞賛したが、音声の綺麗さや明瞭さは有線電話ほどではないかもしれない。このテストパートナーによると、電話がつながっている状態でも全くの無音状態で、異音は全く発生しなかったが、音量は十分だったという。
下の再生ボタンをクリックすれば、サムスンのGALAXY ROUNDの通話品質サンプルを聞くことができる。
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