Twitter傘下のMoPubは米国時間12月12日、ネイティブなモバイル広告プラットフォームの提供開始を発表した。MoPubは、Twitterが9月に3億5000万ドルで買収したことが報じられていた。
MoPubがブログの投稿で明らかにしたところによると、この構想は、モバイル広告を個別に構築するのではなく、自動的に掲載する手段をアプリ開発者に提供するものだという。同プラットフォームの立ち上げ計画については、Financial Timesが10月に最初に報じていた。
MoPubが新たなプラットフォームを構築した理由は、多くのアプリ開発者がネイティブ広告を販売できるようにしたいと考えている一方で、そうしたことを実行するための「拡張可能でアクセス可能な」手段がこれまで存在しなかったことだ。MoPubはブログ投稿で「ネイティブ広告は、元のコンテンツの見た目や操作性に適合させることで、皆さんのアプリの収益化をより効果的に高める機会を提供する。ユーザー向けの素晴らしいエクスペリエンスはそのまま維持される」と述べている。
とはいえ、アプリ開発者はネイティブな広告プラットフォームを利用することで、そうしたアプリの特徴にマッチした広告をアプリ内に掲載するために広告主と直接連携することができるはずだ。MoPubは既に市場で95のパートナー企業を擁している。「この単一のソリューションでは、広告主ごとにカスタマイズされたキャンペーンを構築することなく、皆さん(アプリ開発者)がパートナー向けにカスタマイズされた広告エクスペリエンスを提供できる」とMoPubは記している。
MoPubは一例として、今回のローンチパートナーであるTangoが、MoPubのプラットフォームを使用してどのようなことを行ったのかを取り上げている。
MoPubが掲載した写真には、Tangoがニュースフィードとチャットタブの両方に広告を自動的に挿入できるようになっている様子が示されている。
ほかにも大きな利点として、MoPubは、独自のコンテンツを開発者自身が宣伝できることを挙げている。MoPubによると、「たとえ自分のアプリ内に広告を導入する用意ができていなくても、ネイティブ広告によって、アプリの自然なフローの中で新機能を宣伝したり、自分が手がけるほかのアプリのインストールを促したり、事業のほかの部分を強調したりできる大きな機会がもたらされる」という。
ネイティブなモバイル広告プラットフォームを立ち上げたことは、Twitterに新しい収入をもたらす原動力となるはずだ。そしてこれは、同社が収益力向上を目指す上で必要な動きだ。Twitterは11月に株式公開を行い、株価は順調に推移しているが、まだ利益を上げるには至っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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