もし、Microsoftが結局のところ将来の「Windows」リリースで「Start」メニューを復活させるとなったら、情報筋が示唆しているように、同メニューが現在あるものと同じになることを意味するのか?そうでないなら、その目的にそぐわないのだろうか?
WinSuperSiteのPaul Thurrott氏は米国時間12月9日に公開したブログ投稿で、Microsoftが「Windows」の次期バージョンにおいて、ユーザーインターフェースに対する2つの主要な変更を計画している可能性があるという情報を自身の情報筋らが示唆したと記した。1つは、「Metro」スタイルの「Windows Store」アプリをデスクトップ上で「フロート」させる機能である。もう1つは、最近復活した「Start」ボタンに加えてStartメニューを復活させるというものだ。
筆者は、MicrosoftがStartメニューを復活させるかもしれないことに対し、その理由を疑問視するコメントを多数見てきた。「Windows 8.x」の「Start」画面(タイル型インターフェース)は、Startメニューの新たな表示形式として設計されたものだったからである。その理由を簡単に答えるとすれば、既存のWindowsユーザーを支援するためだ。既存ユーザーとは具体的には、苦労や努力をすることなくWindows 8を操作できるようになる方法はないかと考える、パワーユーザーではないユーザーである。
「Windows 8」は、「Windows 8.1」のリリースで改良されたとはいえ、Windowsの古いバージョンに慣れている一部のユーザーにはまだ、使いこなすのは難しいという印象を与える。比較的簡単にマスターできるとしても、動作や外観がかなり異なるため、使い慣れていて作業しやすいバージョンからWindows 8に移行することをためらうユーザーもいる。一方Microsoftは、「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」のユーザーが、Windows 8を使いこなせるようにはなれないのではないかと感じたり、学習し直すには費用がかかるのではないかと考えたりして、アップグレードをためらったり、まったく別のプラットフォームに移行するのではなく、Windows 8にアップグレードすることを望んでいる。
Windows 8.x向けに設計されたStartメニューアドオンを提供し、成功しているサードパーティツールが多数存在する。
Thurrott氏がStartメニューの復活を最初に報じた時点で、その可能性が非常に高いことを筆者は自分の情報筋らから聞いていた。Microsoftは本当に、Startメニューを復活させる可能性が高い。社内では(Windows 8のようなフルスクリーンのStartメニューにはならないことから)「mini-Start」と呼ばれているらしいと、筆者の情報筋の1人は述べている。
Microsoftはこの新Startメニューを、「Threshold」という開発コード名で進められているWindowsバージョンの一環として2015年春に、または、Windows 8.1に対する何らかのアップデートという形でもしかしたらそれよりも前に、導入する可能性がある。Windows 8.1に対する「Update 1」が2014年春に予定されていると筆者は聞いているが、全部で何回のアップデートが予定されているのかについては不明である。
この新しいメニューがどのようになるかに関して、同チームは、ほとんど何も決定していないと筆者の情報筋は述べている。それは、同じ現行のカテゴリリスト(Documents、Pictures、Music)をWindows 7上にある現行のStartメニューと同様に含むのか?それは、Metro-Styleのタイル状のアプリのメニューとなるのか?タイルはないのか?それは、Windows 8のCharms BarにあるStartボタンと何らかの方法でインタラクティブなのか?何も情報はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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