オーストリアのリンツにあるアルス・エレクトロニカ・センターは、電子芸術のハブともいえる建物だが、外装として1085枚のガラス窓が建物を覆うように使われている。それらの窓は、色が変わるLEDによって照らすことができるため、アーティストは、「Wii Fit」ボードと「Wii」コントローラで制御した「Wave Simulation」のようなインタラクティブアートとして使うことができる。
Javier Lloretさんは先日、それらの窓を使ったアーティストの1人に加わり、この建物をゲームに変えた。
「Puzzle Facade」(パズルの外装)は、リンツ工科造形芸術大学のインターフェースカルチャーの修士プログラムとしてLloretさんが手掛ける論文の一部だ。同プロジェクトでは、3Dプリントされた白一色のルービックキューブをコントローラとして使って外装にあるLEDの色を変える。電子部品によってキューブの位置や回転は追尾され、Puzzle Facadeソフトウェアを稼働するコンピュータにデータがBluetooth経由で送信される。そして、同ソフトウェアは、建物外装にあるライトの色を変える。
Lloretさんは、「この建物と周辺環境の性質により、プレイヤーが同時に見ることができるのは2面だけだ」と自身のウェブサイトに記している。「この要素によって、パズルを解くことが難しくなっている。しかし、インターフェース用キューブを回転させたりひっくり返したりできるため、解くのを不可能にする要素というわけではない」(Lloretさん)
同プロジェクトがどのように動作するかは、Lloretさんのビデオで確認することができる。
Puzzle Facade from Javier Lloret on Vimeo.
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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