GALAXY ROUNDの縁の形状も人間工学的に重要だ。上下の側面はGALAXY Note 3より厚くなっているので、手に持ったとき、特に片手で持ったときの安定感が増している。四辺の上部がスクリーンに向かって緩やかに傾斜していることも、持ちやすさに貢献している。ROUNDで動画再生やゲームプレイ、日常的な作業などを行ったが、片手で持っていようと、両手で持っていようと、極めて快適に長時間使用できると感じた。
ROUNDの曲面に関して言っておきたいことがもう1つある。実質的に本体が曲がっているため、幅がわずかに短くなっているということだ。つまり、ディスプレイのサイズはGALAXY Note 3と同じ5.7インチだが、スクリーンが曲がっているので、左端から右端までが少しだけ短い。
デザイン面のほかの詳細については、「S Pen」スタイラスがないことを除いて、サムスンはGALAXY Note 3を基にROUNDの内部ハードウェアを設計している。ROUNDは5.7インチの1080p HD AMOLEDディスプレイと「Android 4.3」(開発コード名「Jelly Bean」)を備えており、その上に同社の「TouchWiz」ユーザーインターフェースが追加されている。操作は物理ホームボタンと容量性ボタンで行う。スクリーンの上には2メガピクセルの前面カメラが配置されており、背面には13メガピクセルのカメラとLEDフラッシュが搭載されている。
側面に目を向けると、よくあるように左側に音量ボタンが配置されている。右側面にはいつものように電源/ロックボタンが配置されているが、これには異論を唱える人もいる(バッグに入れていると勝手に電源が入ってしまうことがよくある、というのがその理由だと思う)。上側面にはヘッドセットジャックとテレビ操作用のIRブラスタが、下側面にはMicro-USB充電ポートが配置されている。
ROUNDにNoteのスタイラスは付属していないが、背面の仕上げは同じだ。実際にはプラスチックから作られた、縫い目のあるフェイクレザーのカバーが取り付けられている。筆者はつや消し加工が施されたことを気に入っている。滑りにくくて快適だ。
このように湾曲したスクリーンは、視認性という問題を即座に提起する。曲面スクリーンは、閲覧の体験や日々の作業に何らかの好影響を及ぼすのか、それとも悪影響を及ぼすのか。ほとんどのケースで、スクリーンが湾曲していることは利点になる。
すべてのスマートフォンは反射の問題を抱えており、メーカーはさまざまな方法でその問題の軽減を試みている。ROUNDのスクリーンも人工光や自然光を反射するが、その光の見え方が変わった。曲面が反射光を歪めるので、ロックされたスクリーンを正面から見ると、本体が縦向きか横向きかによって、水平か垂直の光の帯が見える。
横から見ると(例えば、デスクの上にROUNDとNoteを横に置いて、ディスプレイを確認するためには、横目でちらっと見なければいけないような状況)、ROUNDが発する光の量や模様はNote 3と同じだが、反射光をある程度ぼんやりさせることができるので、光が明瞭ではなく、ぼやけて見える。これらはすべて、スクリーンに何も映っていないときの話だ。コンテンツの再生時だと、こうして反射光が歪むおかげで、反射光があまり気にならなくなる。
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