バンダイナムコゲームスが展開している「アイドルマスター」シリーズのGREE向けソーシャルゲームとして、2月からサービスを行っている「アイドルマスター ミリオンライブ!」。3月に本作のインプレッション記事を掲載したが、改めて記者の独断と偏見で振り返る。
本作では、プレイヤーが芸能事務所765プロに所属するプロデューサーとして、同事務所で活動する50名のアイドルたち「765 MILLIONSTARS」(ミリオンスターズ)をプロデュース。各地での営業や合同フェスでライバルたちとのアピール合戦などの活動を行い、アイドルたちの活動拠点である765プロライブ劇場を発展させ、彼女たちをトップアイドルへと導くことを目的としたソーシャルカードゲームだ。
本作の特徴として、合同フェスでのデッキとは別にユニットを結成しファンを増やしていくことも目的としている。そしてユニットとして設定するアイドルは、チュートリアルさえ終了すれば50人のアイドル全てから自分好みに3人を編成することが可能。ボイスも初期段階から全キャラクター分を収録している(※ボイス再生機能はスマートフォンのみ対応)。基本的なシステムや流れは変わっていないため、詳細は前述のインプレッション記事を参照してほしい。
サービス開始から約10カ月が経過。カード系のソーシャルゲームによく見られるようなゲーム内イベントの開催や新規カードの追加によって、キャラクターの個性や関係性も少しずつ見えるようになった。また「思い出」という形で過去のイベントをいつでも振り返る機能も実装された。ほかにもサービス開始とほぼ平行して、ニコニコ生放送によるラジオ番組や、アイドルたち数人にスポットあてたCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE」(LTP)シリーズを定期的にリリースするなど、ゲームの内外で世界観を広げる取り組みを行っている。
追加機能や仕様においての取り組みもユニークなものが見られ始めた。交流の部分ではソーシャルゲームでよくあるフレンド機能やラウンジ、カード交換のトレードやバザーのほかにも、コンベンションセンターというコミュニティスペースをゲーム内に設けた。アイドル別に会議室が用意され、掲示板のような形でコメントを残すことができる。会議室の雰囲気はそれぞれのアイドルが持つ個性や雰囲気が反映されているように見受けられる。
さらに12月には、営業やゲーム内イベントのショートストーリーと同内容のものを、自ら作成することができる「ドラマシアター」機能を実装した。これはアイドル3人を選び、紙芝居のように自ら考えたセリフによって掛け合いややりとりを楽しむというもの。表情やBGMも選択可能だ。
作成したドラマはゲーム内で公開できるほか、コメントの投稿を行うこともできる。一定のガイドラインがあるものの、二次創作的なショートストーリーの制作・公開する場を公式に設けたのは、意欲的な試みに映る。現在のところベータ版でのサービスで、ドラマ作成はスマートフォンのみに限られている。また今後アップデートも予定されている。
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