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「進撃」「金田一」らスピンオフ作も--無料マンガ雑誌アプリ「マンガボックス」

佐藤和也 (編集部)2013年12月04日 19時07分
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 ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月4日、マンガ家の連載作品が無料で読めるスマートデバイス向けサービス「マンガボックス」を発表。同日よりアプリの配信ならびにサービスを開始した。

マンガボックスのイメージ
マンガボックスのイメージ

 マンガボックスは、連載マンガを無料で読むことができる週刊のマンガ雑誌アプリ。毎週水曜日に最新号の更新を開始し、毎日3~5作品ずつ、1週間で全作品が更新される。講談社や小学館などの出版社と提携し、異なる出版社の人気マンガ家の新作や人気マンガのスピンオフ作品などを集約して連載。なおDeNAも独自に編集部を持ち、オリジナル作品も展開する。

 初期段階では28作品をラインアップ。「金田一少年の事件簿」の作家によるスピンオフ「高遠少年の事件簿」、「進撃の巨人」の世界を舞台にしたスピンオフ4コママンガ「寸劇の巨人」、「BOYS BE...」の玉越博幸氏が描く独身サラリーマンと美少女の同居ラブストーリー「わんこナンバーわん」、週刊少年マガジンで掲載されたサッカーマンガ「シュート!」の再掲載、地獄のミサワの代名詞「女に惚れさす名言集」のマスターピースを毎日配信するなど、多様なジャンルの作品をそろえている。作品は日本語だけではなく英語も翻訳してほぼ同時に掲載。欧米やアジアなど140の国と地域で配信し、さらなる多言語化を予定している。

 バックナンバーについては、最新号を含む過去12号分が常時閲覧可能。それ以前の部分については、各作品の冒頭100ページ程度をマンガボックスのアーカイブから閲覧できる。連載作品は電子書籍化、単行本化しての販売も行うとしている。

  • マンガボックスが掲げている3つのコンセプト

  • 「マンガボックスでしか読めない」「マンガボックスだから読める」マンガを連載していく

  • 出版社と提携し、マンガのグローバルプラットフォームを目指す

 DeNAの代表取締役社長兼CEOの守安功氏は、このサービスが狙うポイントを2つ挙げた。DeNAが持つモバイルインターネット領域のノウハウと、マンガ産業のノウハウを持つ出版社の強みを持ち寄って、革新を生み出すこと。もうひとつは、モバイルデバイスを通じた、日本のマンガ文化をグローバルに発信していくことという。「マンガボックスにおいても、フルスイングで取り組んでヒットサービスにしていく」と意気込みを見せた。

 DeNAエンターテインメント事業部の川崎渉氏は事業のポイントとして、上記でも触れたように作品を単行本化して販売する事業収益、DeNAとしてのユーザー獲得、さらにコンテンツのヒット作品を資産として活用しソーシャルゲーム化、さらには電通との提携により映像などのマルチメディア展開や商品化などを推進していくとしている。

 このマンガボックスの編集長として、人気マンガの原作や小説家として知られる樹林伸氏が就任。マンガボックスに掲載するマンガについて「カラーをつけないのがカラー」というように、ジャンルを問わずさまざまな作品を受け入れて掲載していく方針でいるという。「無料だからこそできること。マンガボックスはマンガの箱であり、おもちゃ箱のようにさまざなま作品を入れて、とりあえず読んでもらって、見る方の好みにあった作品を探してほしい」と樹林氏は語る。

  • DeNAの代表取締役社長兼CEOの守安功氏

  • DeNAエンターテインメント事業部の川崎渉氏

  • 樹林伸氏

 最近ではマンガ雑誌や単行本部数の低迷が叫ばれているが、樹林氏はその原因を「立ち読みが難しくなったから。それはマンガに触れる機会が少ないということ。マンガ雑誌がひもで縛った状態というのは、蛇口がしまっていることで、いかに蛇口を開くことを考えていた」と語り、無料であれば読んでもらえる機会が増えると考えているという。ただし、紙のマンガを否定したりデジタルに移り変わるというわけではなく、あくまで立ち読みの部分を補完するものであり、この取り組みを通してマンガ産業の底上げを図り、紙のマンガに戻ってきてほしいとの見解を示した。

 サービス開始以降は人気マンガ家の作品掲載だけではなく、新人育成も視野に入れ、新人賞の創設も検討している。紙媒体よりも自由度が高いので「新人育成の場としてもかなりの期待をしている」(樹林氏)という。

  • この取り組みに参加する講談社の古川公平取締役もあいさつ

  • ゲストとして福田彩乃さんが登場し華を添えた

  • 樹林氏と福田さんが巨大スマホでマンガボックスのマンガを披露し、さまざまなマンガトークが展開された

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