クラウドワークス、サイバーエージェントやデジタルガレージなどから11億円を調達

岩本有平 (編集部)2013年12月02日 10時00分

 クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を手がけるクラウドワークスは12月2日、サイバーエージェント、デジタルガレージとの事業提携をあきらかにした。あわせて、サイバーエージェント、デジタルガレージグループの投資子会社であるDGインキュベーション、電通デジタルホールディングスがとりまとめる電通デジタル投資事業有限責任組合から総額11億円の資金を調達した。出資比率は非公開。

 クラウドワークスは2012年3月にサービスを開始。2013年12月までの登録会員は8万人、累計発注者数は1万8000社、登録された仕事の予算は50億円。月額の流通総額は1年で14倍に成長しているという。

 事業提携の第1弾として、サイバーエージェントの手がけるコミュニティサービス「Ameba」上で、ブログデザインのコンテストを展開。またデジタルガレージとは、決済ソリューションの提携や海外展開を視野に入れた業務提携を進める。

 11億円という大規模な資金調達だが、今後は「仕事のマッチングに加えて、個人の新しいワークスタイルに必要な教育、社会保障のインフラを整備し、仕事、教育、社会保障の3つをワンストップで提供したい」(クラウドワークス代表取締役社長の吉田浩一郎氏)としている。

 具体的には、マッチングの精度を上げるためのエンジンの開発、スキルアップに結びつく教育プログラムのリコメンデーションエンジンの開発などを予定する。

 さらに、「中長期的な視点に立ちネット上に個人の働くスキルのデータベースを構築していくことを重視する」(吉田氏)と説明。個人の仕事スキルや実績のデータを蓄積することで、「必要な人を検索すればすぐに出てきて頼める世界、『仕事版Google』を目指したい」(吉田氏)としている。

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