調査会社のIDCは米国時間11月26日、世界のスマートフォン出荷台数が2013年に10億台を突破するとの予測を発表した。
IDCの予測によると、2013年の出荷台数は2012年から39%以上増加し、2017年には17億台まで急増するという。スマートフォンは成熟市場で飽和点に近づいているが、発展途上国では需要の急増が続いている。
IDCによると、歯止めがきかないかのような成長の背景には原因が複数あるが、主要因は価格の低下だという。スマートフォンの平均販売価格(ASP)は2013年、前年から12.8%減の337ドルに下がるとみられている。IDCの予想では、2017年には265ドルまで下がるという。
こうした価格の低下によって、マスマーケットのユーザーに渡るスマートフォンの数は増えるだろう。そして、こうした新たな購買層は、価格低下がなければフィーチャーフォンを選んだかもしれない人たちだ。
IDCのプログラムディレクターを務めるRyan Reith氏は声明の中で、次のように述べた。「スマートフォンのASPの低下によって、市場は劇的に変化した。ほんの数年前、業界は新たにつながる次の10億人について語っており、そのうち大多数はフィーチャーフォンでつながると想定されていた。ASPの動向を考えると、スマートフォンは今や、この10億人をつなぐ極めて現実的な選択肢になっている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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