台湾で人気のスマホやアプリは?--現地の若者に聞いてみた

 テレビや街中のいたるところで、日本のタレントやアニメのキャラクタを目にするなど親日であることで知られる台湾。他国に比べてニコニコ動画やLINEなど日本発のサービスの人気も高いと言われているが、実際にはどうなのだろうか。

 11月中旬に台湾を訪れた際に、鴨の生姜鍋が食べられるお店「霸味薑母鴨」で隣に座っていた27歳のカップルから、現地のスマートフォンやネット事情を聞くことができたので、その内容を紹介する。ただし、これらの話がすべての台湾の若者に当てはまるわけではないことを先に断っておく。

  • 台湾で訪れた鴨の生姜鍋が食べられるお店「霸味薑母鴨」。現地の女性に人気だという

 今回話を聞くことができたのは、モバイルアクセサリメーカーに勤める男性ROYさんと、ファッション関係の仕事をしている女性MISHさん。2人とも27歳だ。まず、2人が使っているスマートフォンを聞いてみた。ROYさんはモバイルアクセサリメーカーに勤めているだけあって、最新の「iPhone 5s」を使っていた。ただし、日本と同様にiPhone 5sは品薄なようで、彼は香港から輸入して購入したそうだ。またMISHさんは「iPhone 5」を使っていた。

 2人ともiPhoneを使っているが、台湾ではどのスマートフォンが人気なのか。ROYさんによると、最も街中で見かけるのはサムスンの「Galaxy Note」。実際に台湾のモバイルショップでもGalaxy Note 3が一押し機種として紹介されていた。続いて、アップルのiPhoneを使っている人が多いという。台湾といえばモバイル端末メーカーのHTCがある。台北市内でも巨大な広告を何度か目にしたが、意外にも同社の端末は「あまり見かけない」(ROYさん)そうだ。

連絡手段は「WhatsApp」--台湾ならではのアプリも

  • 2人が使っているスマートフォンのホーム画面を見せてもらった。左がMISHさん、右がROYさん

 続いて、よく利用しているサービスやアプリを聞いた。2人が連絡手段として最も重宝しているのはチャットアプリ「WhatsApp」。また相手によって「LINE」や「Facebook」を使い分けている。仕事中はPCなどで「Google+ ハングアウト」のチャット機能を使ってやりとりをしているという。

 ファッション関係の仕事に就いているMISHさんは、SNSに投稿するためのカメラアプリを数種類使っている。特にお気に入りなのが「Instagram」と「LINE camera」。またサービスでは「Pinterest」をよく利用しているという。ゲームアプリは台湾でも人気のようで、最近は「Candy Crush」をよくプレイしているという。また一時期は「LINE POP」なども人気だったが「通知がウザくなってやめた人が増えた」(MISHさん)そうだ。

  • 近くのお茶屋が探せるアプリ「大家來找茶」

 台湾ならではのアプリも教えてくれた。お茶文化の台湾では、街中のいたるところに中国茶を楽しめる店舗があるが、「大家來找茶」アプリを使えば、現在地周辺のお茶屋や喫茶店の住所や電話番号、アクセス方法などを簡単に調べることができる。また店舗から配信されているクーポンを取得することも可能だ。MISHさんはランチタイムに昼食をとった後によくこのアプリを使っているのだという。

 そのほか、日本で人気のサービスについても聞いてみた。やはりLINEは台湾でも人気のようで、日本と同様に非公式なものも含めて沢山のグッズが販売されているという。2年前に台湾で開催された「ニコニコ大会議 in 台湾」も盛況だったniconicoは、サービス名自体を知らないとのこと。どうやら10~20代前半のより若い層に人気のようだ。また日本ではユーザーの多いTwitterも、台湾ではそれほど利用されていないとのことだった。

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