ハッカー集団Anonymousのメンバーに禁固10年の判決

Carrie Mihalcik (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2013年11月16日 12時25分

 ハッカーのJeremy Hammond被告(28歳)は米国時間11月15日、2011年12月に世界的な民間情報機関Strategic Forecasting(Stratfor)に対してハッキングを行った罪で、禁固10年の判決を言い渡された。

 「ハクティビスト」(社会的、政治的な主張を目的としたハッキング活動を行う者)を自称するHammond被告は、Stratforなどに対する大規模なハッキングに関わったとして、マンハッタンの米連邦地方裁判所でLoretta A. Preska首席判事から最高刑を言い渡された。Hammond被告は5月、コンピュータ詐欺および不正利用防止法(Computer Fraud and Abuse Act:CFAA)に基づく1件の共謀罪について罪を認めており、これにより、刑期の可能性が最大35年から10年へとなっている。

 The Associated Pressによると、Hammond被告は判決言い渡しの際、次のように発言したという。「確かに私は法を犯したが、改正のきっかけ作りとして法を犯さなければならないときもあると信じている。私は今も、市民による不服従の一形態としてハクティビズムは正しいと思っている」

 国際的ハッカー集団Anonymousに加わっていたHammond被告は、このハッキングでStratforと多くの大物顧客との間で交わされた500万通以上のメールをダウンロードした。ダウンロードされたメールは、「国際的機密情報ファイル」としてWikiLeaksで公開されている。これらのメールから、Stratforが企業や政府機関と契約して、活動家に関する情報を集めたり、活動家コミュニティに潜入したりしていることが明らかになった。Anonymousは、86万件のメールアドレスと7万5000件の暗号化されていないクレジットカード番号もウェブ上に公開し、その結果、ハッキングによって盗まれたクレジットカード口座に70万ドル以上に相当する不正請求が行われた。

 Hammond被告は、ハッカー集団LulzsecのリーダーであるHector Xavier Monsegur被告(別名Sabu)によって身元を密告され、2012年3月に他のハッカー数人とともに逮捕された。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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