「iOS」および「Android」向けのソーシャル雑誌アプリを手がけるFlipboardは、カタログ作成という新機能によってモバイル電子商取引分野に進出しようとしている。米国時間11月11日のアップデートにより、企業や個人ユーザーはFlipboard内やウェブ上で見つけたアイテムを対象として、オリジナルのショッピングガイドを作成できるようになる。このガイドはその後、カスタマイズされた雑誌に埋め込むことができ、その際、価格や商品情報、購入手続きに進むためのアクティブリンクを付けることができる。
このカタログツールは、キュレーション機能を持つ「Pinterest」のようなアプリケーションであり、これによってFlipboardで作成した雑誌は、購入可能なアイテムを表示したり探し出したりする場所として使えるようになる。
Flipboardは、モバイル電子商取引を活性化させるために、同社の編集部門が作成した商品指向の雑誌を11誌発刊するとともに、ファッションデザイナーのCynthia Rowley氏やシェフのDaniel Boulud氏といった有名人を招き、こうした人々によるお気に入り商品のカタログを作成する。
Flipboardはこの機能によって、報道機関や娯楽関係の発信機関との連携で培ってきたようなかたちで、高品質な商業ブランドをユーザーに送り届けたいと考えている。同社は既にBanana RepublicやFab、eBay、ModCloth、Birchboxと提携しており、このアップデートのリリースとともに特別に製作されたカタログを用意している。これらのカタログは、各ブランドによって違いはあるものの、Levi Straussが同社製品のカタログで行ってきているような、さまざまなコンテンツが混じり合ったものとなっている。
カタログ作成プロセスは約2~3週間かかるとされており、多くの読者を抱える小売業者すべてに門戸が開かれている。ただし、「プレミアム」ブランドを構成する要件は明確にされておらず、Flipboardチームにコンテンツをカスタマイズしてもらえる、あるいはしてもらえない企業についても明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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