ミクシィが11月8日に開催した2014年3月期第2四半期決算説明会(決算の詳細はこちら)。その質疑応答の中で、ミクシィ代表取締役社長の朝倉祐介氏はあらためて“リストラ騒動”について言及した。
説明会の質疑応答では、記者から「リストラがあったのか」という質問に対して、朝倉氏は「リストラは一切ない。通常の人事異動」と回答した。
そして別の記者から「社内の幸福度」について質問が及ぶと、取締役CFOの荻野泰弘氏が、「従業員の満足度について、半期ごとに50問の設問でアンケートを実施している。直前のアンケートでは、47項目が1年前より(満足しているという回答が)増えている。経営陣としては改善を繰り返そうとしている」とした。
朝倉氏は説明会の中で、ミクシィが「全ての人に心地よいつながりを」をミッションに掲げて事業を展開してきたと改めて説明。「グループ全体を通じてつながりを提供し、人々の幸福に貢献できる会社。ケータイのつながりやすさナンバーワンと言っている会社はあるが、つながりのナンバーワンは自分たちだ」と主張していた。だがその数十分後には、人事異動の詳細に関する質問に沈黙を貫く同氏の姿を見ることとなった。
これまでミクシィの決算説明会では、登壇者が会場に残り、追加で質問を希望する記者とやりとりをするいわゆる“囲み取材”の時間が設けられていた。しかし今回は、司会者が説明会終了のアナウンスをすると同時に、登壇した朝倉氏とミクシィ取締役CFOの荻野泰弘氏が足早に会場を去った。会場を去る際、筆者を含めた複数の記者が人事異動や一連の買収などについて質問をするも、一切回答をすることはなかった。
実は今回の決算説明会は、同社内にあるセミナールームで開催された。セミナールームと言えば、前述の人事異動で、「実質的なリストラ(人員整理)ではないか」との指摘もあった異動した社員が在籍する部屋になっていたはずだ。
これについて複数関係者に確認したところ、異動した社員にはこの日に特別休暇が与えられており、出社していないということが明らかになった。
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