Facebookは米国時間10月29日、新しくなった「Facebook Messenger」アプリをリリースした。ユーザーが友達や連絡先に登録された相手と即座に連絡できるようにする、頼れるスマートフォンアプリであるということを、これまで以上に強く主張するものになっている。
新たなMessengerアプリは、これまでのバージョンを大幅に変更し、スピード、機能、デザインを改良したものになっている。同アプリは、まずは「Android」を利用する一部ユーザーに公開されており、Facebookの主力モバイルアプリでのメッセージング体験をそのまま採用した、面白みがなくなりつつあるエクスペリエンスを再び魅力あるものに変えようとしている。
基本的な変更は、Facebookが「mobile-to-mobile」と呼ぶ機能である。これは、Messengerを使用しているユーザー同士がスマートフォン上でただちに連絡を取り合えることを示すことを意図した上手いキャッチフレーズになっている。
この思想を具体化したのが、Facebook Messengerによる連絡先情報の表示、メッセージの送信、通知の処理とともに、ユーザーのスマートフォンの連絡先情報に含まれるが、まだFacebook上の友達ではない相手に対して、テキストメッセージを送る代わりにオーバーザトップ(OTT)のメッセージ送信を可能にする仕組みである。
例えば、連絡先リストの相手がMessengerも使用している場合は、電波模様が描かれた青色の小さなバッジで示される。リストのそれ以外の人にはFacebookのマークが付く。また、プッシュ通知を有効にしていないMessengerユーザーは、ただちに連絡を取ることができない可能性があるため、電波模様のバッジは表示されない。
Messengerはまた、アップデートされた情報の配信もかなり高速になっているという。これは、相手と連絡が可能な状態を示すマーカーであるバッジをサポートすることと、アプリの操作性を大幅にスピードアップするのに必要な技術面での改良によるものだ。
一方、機能面での改良としては、ユーザーの連絡先リストに含まれるが、Facebook上の友達ではない相手に対してFacebookのメッセージを送信できるようになった。すなわち、相手先の電話番号さえあれば、その相手がやはりFacebookを使用していて、正式に友達申請をしたいと思っていない場合でも、メッセージの送信が可能になっている。Facebook側は、単に、ユーザーの保存された電話番号を照会してMessenger接続を実行する。
Facebookは今回、ロゴとカラースキームも刷新し(確かに、Facebookブルーが新しい色合いになっている)、単一機能に特化したMessengerを、より機能が充実したFacebookアプリと区別しようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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