DVRやインターネット接続テレビ、さらにモバイル端末で視聴されたテレビ番組はまもなく、Nielsenによるテレビ視聴率調査でより高い評価を受ける可能性が出てきた。
Nielsenは米国時間10月28日、ブログ投稿で、11月中旬にクライアント向けにソフトウェア開発キット(SDK)を提供する予定であることを明らかにした。このSDKを使用することで、放送局などのコンテンツプロバイダーは、番組の視聴率測定の対象にデジタル視聴者を加えることが可能になる。テレビ番組の視聴率は一定の基準に基づいて、Nielsenによる従来のテレビ視聴率データか、同社の「Nielsen Digital Ratings」のいずれかを使って計測される。
Nielsenのエグゼクティブバイスプレジデントであり、グローバル製品リーダーであるMegan Clarken氏は声明で次のように述べている。「われわれは、この新しいSDKを提供するために懸命に取り組んできた。直線的(テレビ型)および動的(インターネット型)な広告モデルの両方をサポートする単一のクライアントソリューションを提供することができ、うれしく思う。このような統合化されたエンコード方式により、スクリーンや広告モデルにまたがってコンテンツをフォローできる視聴率測定が可能になる」
SDKは、テレビ番組のコンテンツに関連付けられた透かしやメタデータを調べることで情報源を特定する。Nielsenによると、全数調査形式の測定値とともに収集されたデータを使用して、Facebookなどのプロバイダーから人口統計的データを得て、それらを「National People Meter」パネルに表示するという。
テレビ番組が生き残れるかどうかは、どれだけの人がその番組を視聴し、その結果、広告を見ているかにかかっている。非常に多くの人がテレビをインターネットで補完するようになったため、常に重視されるNielsenの視聴率において、このような人々がそろそろ反映されやすくなってくる頃だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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