ケーブルはダークグレーとライトグレーのツートンカラー。とても落ち着いた色合いで、スーツを来ているビジネスマンでも、フィットしそうだ。実際にボーズのヘッドホンで「カッコイイなぁ」と思うのはこのケーブル。グレーとブラックのツートンになっていて、装着しているときに、一目でボーズを使っているのが分かる。ブランドイメージとファッションが両立しているのだ。
最後に、ノイズキャンセリング用の回路を内蔵したコントロールモジュール部。こちらは薄く平べったい形状。まるでウエハースのようで洗練されたデザインだ。重さもほとんど感じないほど軽量。脇には電源スイッチがあり、また、電源とノイズキャンセリング機能のインジケータにもなっている。充電用のUSB端子もついており、USBケーブルを使って、パソコンなどに接続して充電する。充電は約2時間ほどで、16時間の連続使用が可能。充電中にもノイズキャンセリング機能が使えるので、実用面ではあまり困ることはないだろう。また、バッテリがなくなっても通常のヘッドホンとして使えるのも安心だ。
ただ、コントロールモジュールで気になるのは、スマートフォンやプレーヤーへの接続端子から5センチほどの部分にあること。男性の場合は、パンツのポケットにスマホやプレーヤーを入れるケースが多いと思うが、そうなると、このコントロールモジュールも同じポケットに収めないといけない。ケーブルが短い分、絡みにくいというメリットもあるのだが、パンツのポケットが膨らんでしまうのが気になる。スマホに取り付けるアクセサリがあれば便利なのだが、そちらは次回に期待したい。
では、いよいよ試聴に移ろう。最初はノイズキャンセリングの機能を体験。今回は、高速バスに乗る機会があったので、バスで試してみることにした。
StayHear+チップを耳殻に載せ、コントローラーモジュールの電源をオンにする。すると……圧倒的なノイズキャンセリングの効果。バスのエンジン音やタイヤの「ゴー」という低音がスッと消えてしまった。高速を走るバスのエンジン音や地下鉄内の騒音は、騒音レベルとしてはかなり高いのだが、大げさでなく図書館に入ったかのようにスッと静かになるなのだ。
特にドドドドッという低い音と、それに付随する残響音などの高音が消えてしまう。さすがに、エンジンが鳴っているのは分かるのだが「遠くで工事をしているのかな?」というような音。本当に耳栓をしているかのようだが、StayHear+チップをのせているだけなのだ。
音楽も何曲か試聴してみたが、ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」程度の音数があれば、声より高いくらいの中域に乗って外の騒音も気にならなくなる。ただ、ギター1本、ボーカルだけといったような曲では、さすがに騒音は残る。ポップス、ロック系の音なら、まず外の音は完全にマスクされる。
リモコン部のスイッチで切り替えるAwareモードの機能にも触れよう。Awareモードをオンにすると、急に外の音が聞こえてくる。不快な音だけを削除するとあるが、確かに低い騒音は聞こえてはこない。しかし、人の声などはノイズキャンセリング時よりもはっきり聞こえてくる印象がある。静かなところで、オンにすると「サー」というヒスノイズのような音もする。
音楽を再生している場合は、話し声が聞こえながら、音楽も聞けるという、今まで体験したことがないような不思議な感覚が得られる。コンビニの会計のときなどに、これまではイヤホンをいちいち外していたがAwareモードなら装着したままでも、相手の声が聞こえる。ただし、ロックなど激しい楽曲を大音量で聞いているときには、外の声もほとんど聞こえなくなるので、ご注意を。
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