グラフィックスの観点から言えば、GPUの性能についてはiPad Airは初代iPadよりも72倍高速だということになるが、誰がそこまで気にするだろうか。本当に重要なのは、現時点で最高のタブレットとの比較ではどうなのかという点だ(これについては、米CNETがレビュー用のiPad Airを入手してから詳しく報告するだろう)。
Wi-FiについてはMIMO無線テクノロジが搭載されているが、iPad Airが使用しているのは802.11n規格であり、より最新の「ac」規格ではない。
残念ながらタブレットで写真を撮るのは格好の良いことではない。しかし写真を撮らなければならない場合(そして所有するカメラの中でタブレットのカメラが一番良いということは十分起こりうる)、iPad Airの背面には5メガピクセルの「iSight」カメラがある。このカメラについてAppleは、低光量での撮影が改善されたとしている。ビデオチャットをするユーザーは、前面の「FaceTime」用HDカメラが新しくなったことに気付くだろう。Appleによれば、画素数が増えて画像はより鮮明になったという。デュアルマイクロフォンは音声を拾うのに役立つだろう。
Appleはバッテリ容量の詳細の公表に関してはいつも慎重だが、32.4Whの充電式リチウムバッテリを搭載していると仕様に表示しており、iPad Airでは10時間のバッテリ持続時間を維持すると約束している。
ソフトウェアの面では、Appleの中心的なアプリ(「iPhoto」「iMovie」「Keynote」「GarageBand」など)が、再設計された無料バージョンとして「iOS 7」とiPad向けに刷新されている。
第2世代iPad miniにRetina Displayが搭載され、スペックがアップデートされたことで、この分野におけるiPad Airの優位性は少し下がっている。iPad Airと399ドルのRetina Display搭載iPad miniとの共通性は、Appleがこのより小型で安いデバイスのためにiPadの売り上げを共食いさせているのではないかという疑問をわれわれに持たせる。
皆さんはより大型のスクリーンのために100ドル多く支払っても良いと思うだろうか。確かに、スクリーン面積の広さを高く評価し、バーチャルキーボードを多用しているのであれば、多く支払っても良いと考えるかもしれない。
過去のモデルと同様に、iPad AirではWi-Fiモデルと、LTEをサポートするセルラーモデルの両方が発売される予定だ。
16Gバイト | 32Gバイト | 64Gバイト | 128Gバイト | |
---|---|---|---|---|
Wi-Fiモデル | 499ドル | 599ドル | 699ドル | 799ドル |
セルラーモデル | 629ドル | 729ドル | 829ドル | 929ドル |
iPad Airは11月1日に、スペースグレーとブラック、およびシルバーとホワイトのカラーで発売される(残念ながらゴールドはない)。価格は16GバイトのWi-Fiモデルが499ドルからで、セルラーモデルは629ドルからだ。先行発売されるほかの国々に加えて、Appleは初めて中国でも同時にWi-Fiモデルを発売する。
iPad Airは第4世代iPadに完全に取って代わるものの、Appleは引き続き「iPad 2」を399ドルで販売する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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