CtoC型のオンライン学習プラットフォーム「カフェトーク」を運営するスモールブリッジは10月23日、みずほキャピタルが運営する「みずほ成長支援投資事業有限責任組合」、三菱UFJキャピタルが運営する「三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合」、ユナイテッドが運営する「ngiベンチャーコミュニティ・ファンド2号投資事業有限責任組合」を割当先とした総額3800万円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。
カフェトークは、Skypeを利用して、世界中の講師から英会話をはじめとしたマンツーマンのオンラインレッスンを受講できるCtoCのプラットフォーム。語学の専門家から起業家、画家、俳優、海外に長く住む日本人などから、「数学や科学を英語で習う」「海外ドラマで英会話」「韓国語でのレターの書き方」「フランス語でマナー講座」など、20カ国、約1800件のレッスンを受けることができる。
講師は、自らレッスン料を設定できるほか、プラットフォーム上でクーポンを配信したり、宣伝用の動画を公開するなど、プラットフォーム上でプロモーションをすることが可能。カフェトーク上の評価に合わせてレッスン料の60~82.5%が還元される。
登録ユーザーは現在約1万6000人。75%が女性で、年齢的には25歳から40歳が中心になっているという。Skypeを利用したオンライン英会話サービスといえばレアジョブなどラングリッチなどがある。各社はビジネス向けの学習ニーズも多いが、カフェトークはそれに対して、趣味での学習ニーズが高いのも特徴だという。
スモールブリッジ代表取締役の橋爪小太郎氏は、新卒で入社した商社を退職後、米国への語学留学した経験がある。「(留学)当初、英語ができなかったので語学学校に行っていたが、あまりにつまらなくて地元のコミュニティで開催されているセミナーなどに参加するようになった。その中には『米国人の笑わせ方講座』『ハッピーリタイアメントに向けた講座』といった(文化に触れられる)ものがあって、そこから学習も面白くなってきた。語学だけでなく文化的な背景も含めて伝えられればいいと思っていた」(橋爪氏)
文化まで学ぶことで、ユーザーの学習意欲を向上させるという狙いは奏功。現在、同じ講座を3回まで続けたユーザーのその後の継続率は90%以上になっているという。「語学を趣味で学ぶ層は、TOEIC取るといった必要もない。語学力の向上もありつつ、すてきな講師と出会える、講義の異文化体験をしている。今後の課題はその3回までの継続率をどこまで上げるか」(橋爪氏)
スモールブリッジでは同日、カフェトークのスマートフォンサイトを公開している。今後は調達した資金をもとにシステム開発やマーケティング施策を進め、さらには語学以外にもレッスンのジャンルを拡大していくという。
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