スマートフォンには、端末全体を保護する「ロック」という機能がある。主にスリープ状態からの復帰や電源を入れた際に利用される機能だが、初期状態ではオンに設定されていないため、ユーザーが能動的に設定する必要がある。
たとえば端末を落としてしまった時、あるいは飲食店など不特定多数の人が利用する施設などに置き忘れてしまった場合、ロックを掛けていない状態だとすべての機能が利用できてしまうため危険だ。スマートフォンを購入したら真っ先に設定したい機能のひとつといえる。
ロックといえば、「アプリロック」と呼ばれる機能もある。その名の通り、特定のアプリの起動に対してロックをかけるもので、今回紹介する「App Lock(Smart App Protector)」もそのひとつだ。スマートフォンの「設定」や「連絡先」、各種「メーラー」「スケジューラ」などの情報を扱う機能やアプリをロックできる。
ロック解除の手段としては、「パスワード」(数字/文字)や「パターン」「ジェスチャー」が選べるが、加えて設定できる「Wi-Fiベースのロック解除」を上手く活用したい。Wi-Fiベースのロック解除とは、特定の「Wi-Fi AP」(アクセスポイント)に接続された場合にロックを解除する機能だ。
たとえば、自宅を設定しておけば、自宅で運用する限りロック解除の操作は必要なく、範囲外ではロック状態になるという使い方ができる。ロックはセキュリティ面では重要な機能だが、解除が面倒であるのは事実。そういった意味では、Wi-Fiベースのロック解除は有意義な機能といえる。
その他にも、指定した時間帯のみロックやSMSを利用するリモートロック機能など、豊富なロック/ロック解除機能を備える。スマートフォンのセキュリティに不満を感じる人、あるいはロック解除が面倒に感じる人ほど利用価値は高いだろう。
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