「NoRootファイアウォール」は、Android端末からのインターネットアクセスに対してファイアウォールとして動作するアプリだ。個々のアプリがどのホストに接続するか否かを、root権限なしで設定できるのが大きな利点だ。
本アプリを起動しておくと、なんらかのアプリがインターネットへ接続しようとするたびに、それが通知されるようになる。具体的に通知される情報は、アプリ名のほか、接続先のIPアドレス(またはホスト名)の2種類だ。これらに対して、アプリごと、もしくはIPアドレスやホスト名ごとに、アクセスの許可もしくは不許可を登録していく。これにより、不審なネットアクセスを行っているアプリそのものをブロックしたり、あるいは一部のホストにだけアクセスしないよう、設定が行える。
Wi-Fi接続時は接続を許可するが、3G接続時にはブロックするといった具合に、回線ごとに設定することもできるので、転送量を制限したい場合にも重宝する。またフィルタはワイルドカードを使って登録ができるので、例えばホームページのアフィリエイト広告のブロックといった用途にも使用できる。ただ、ワイルドカードによるIPアドレスもしくはホスト名の設定など、ある一定の知識はどうしても必要になる。
こうしたことから、初心者はアプリ単位でのインターネットアクセスをオンオフするためのツールとして、中級者は3G接続時に限定してのインターネットアクセスを制限するツールとして、上級者はそれらに加えてバナーのブロックなどホスト単位での制限といった具合に、利用者の知識によって使い方が大きく変わるツールと言えそうだ。もっとも、どのアプリがどのタイミングでインターネットにアクセスをしているかを知るだけでも有益なので、まずは気軽に導入してみて、自分に合った使い方を探すことをおすすめする。
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