NECパーソナルコンピュータは10月15日、個人向けPC「LaVie」と「VALUESTAR」シリーズを一新した。Windows 8.1を搭載した秋冬モデル全6タイプ37モデルを10月18日より順次販売する。
今回目玉となるのは、世界最軽量モバイルPC「LaVie Z」だ。「ほぼすべての設計を見直した」(NECパーソナルコンピュータ 商品企画本部長の山下敏嗣氏)という。2012年夏モデルよりも80g軽量化し、13.3型ワイドPCながらもタッチパネル非搭載モデルは約795gで約9.2時間駆動、タッチパネル搭載Ultrabookモデルは約964gで約14.5時間駆動となっている。価格は16万円前後~。
このほかにも、フォトフレーム型PCとして人気のある「VALUESTAR N」(13万5000円前後~)に、新たに23型ワイドディスプレイモデルを追加した。最上位のVN970/NS(23万円前後)では3波(地上・BS・110度CSデジタル放送)5チューナを搭載。4番組まで同時録画できる機能と、自動録画の対象をユーザーの興味のある番組に絞り込む機能を組み合わせることにより、マルチチャンネル自動録画をよりスマートなものへと進化させたとしている。また、磁性流体を採用した2WayスピーカのYAMAHAサウンドシステムを新たに搭載した。
このほかにも15.6型でタッチパネルを搭載した「LaVie L」(20万円前後~)や「LaVie S」(12万円前後~)、スタイリッシュなデザインが特長の「LaVie E」(9万7000円前後~)、ハイスペックなスリムタワーPC「VALUSTAR L」(12万円前後~)もラインアップする。
すべての新モデルには、ユーザーの興味を学習し、ニュース記事や情報を提供するアプリ「My Time Line」が搭載されている。Twitter上で話題となっているトピックスから社会的注目度を分析し、さらにユーザーの過去の閲覧履歴も利用して、1人1人の興味にあった記事をパーソナライズして表示するというもの。
今回搭載されるWindows 8.1について、「期待している。Windows 8はタッチという形でユーザーインターフェースを変更した。そういう中で、マイクロソフトはスタートボタンを改善するなどWindows 8が不便なところをフォローアップし、使い勝手のいいOSに仕上がっているのではないか」(NECパーソナルコンピュータ 執行役員の小野寺忠司氏)と話す。
タブレットに押され、個人向けPC市場の冷え込みが取り沙汰されているが、「確かに個人向けは市場自体が昨年と比較として落ち込んでいるが、当社のシェアを見ると+3%アップしている。個人向けということでは逆にシェアを上げている」(小野寺氏)とし、堅調に推移しているとした。
NECパーソナルコンピュータでは、PCにタブレットやアプリをプラスしてより便利なデジタルライフを楽しむ「PC+」時代において、「安心・簡単・快適」なPCおよびタブレットの利用を推進していくとしている。
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