「トリビン」は、写真やPDFに特化したファイル転送サービスだ。アップロードした写真やPDFをブラウザ上でぱらぱらとめくりながら閲覧し、必要なものだけを選んでダウンロードできる軽快なインターフェースが特徴だ。
使い方は簡単で、「写真」「PDF」のいずれかからファイルの種類を選んだのち、ローカルのファイルを選択してアップロードを実行する。完了すると共有URLが表示されるので、それを相手に送信すればよい。有効期限は1時間~7日まで、ファイルは250Mバイトまでを一括でアップロードできる。会員登録などは一切必要ない。
送信されたファイルはHTML5のカタログ形式に変換され、ブラウザ上でぱらぱらとめくりながら閲覧できるようになる。利用者はそれらに目を通したのち、必要なものだけを選んでダウンロードするという方式だ。仲間とのイベントで、多くの写真から必要なものだけをダウンロードしてもらうといった場合に重宝する。
ファイル転送サービスとしては異色のインターフェースだが、不要な写真も込みでZIPで一括ダウンロードさせるのではなく、オンラインで選んでからダウンロードできる方式は、巨大なZIPファイルをやりとりせずに済むという意味で合理的だ。仮にプレビュー機能が非力であればストレスになりかねないところだが、本サービスであればHTML5でサクサクめくれるので、その場での閲覧にも楽しみが生まれる。ブラウザがHTML5に対応していればタブレットで利用できるのも利点だ。
競合となるのは一般的なファイル転送サービスよりも、むしろオンラインアルバムサービスや、SNSの写真アップロード機能ということになるだろう。個人的に惜しいと思ったのは、アップロード後の画像の回転に対応しないのと、マウスではクリックによるページめくりしか対応せず、ホイールによるページめくりが(少なくとも筆者環境では)対応しないこと。ローカルのビューアでは珍しくないだけに、これらの機能が実装されればさらに快適に閲覧できそうだ。
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