Facebookは米国時間10月10日、メンバーが自分のプロフィールを検索結果に表示させないようにできるプライバシー設定の廃止することを明らかにした。Facebookが「Who can look up your Timeline by name?」(あなたのタイムラインを氏名で検索できる人)と呼ばれるこの設定の廃止プロセスを開始したのは2012年12月のことで、そのときは、この設定を利用していない人を対象に設定を削除した。今回、Facebookはそのプロセスを完了しようとしている。
この設定を利用すると、メンバーは自分のタイムライン(プロフィールとしても知られる)が人々の目に触れないようにすることができた。メンバーはこの設定を利用して、他のメンバーがFacebookの検索バーに自分の名前を入力したときに自分を発見できるかどうか、そして、誰が自分を発見できるのかを管理することが可能だった。
Facebookは今回の変更について、ブログ投稿でこのように発表した。「この設定を今でも利用している数少ないメンバーには、この設定が数週間以内に廃止される旨を伝えるリマインダーが表示される。その設定を利用しているかどうかに関係なく、Facebook上での自分の情報について、ほかのメンバーが発見できることを管理する最良の方法は、自分が共有する個々の情報について、閲覧できるメンバーを選択することだ」
この変更は、激しい感情を引き起こすことはないかもしれないが、間違いなく一定の混乱を招くだろう。プライバシーとFacebookの関係は、いつも複雑だった。そして、Facebookは今回、あたかも次のように宣言しているかのようだ。あなたがメンバーであれば、発見される。ほかのメンバーがあなたのタイムライン上で何を発見できるのかは、あなたがすべて管理できる。
Facebookはこの設定を廃止する理由として、自分は守られているという誤った認識をメンバーに与えてしまっていたことを挙げた。Facebook Privacyチームの一員であるNicky Jackson Colaco氏は12月、米CNETとのインタビューの中で、「率直に言って、われわれが懸念しているのは、この設定が一定のセキュリティを提供するという実際とは異なる考えを人々が抱いてしまうことだ」と述べた。
この設定によって、人々が検索以外の方法、例えば、近況アップデート内の名前をクリックすることでタイムラインを発見するのを防ぐのは不可能だったとFacebookは主張する。今回の変更の裏にあるこれ以外のもっともな動機として、「Graph Search」でメンバーを検索したときの結果の質を高めることがあると考えられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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