Amazon.comは、他のオンライン小売サイトに同社の「Login and Pay with Amazon」機能を追加してもらい、小売業者を自社の決済システムにさらに結びつけたいと考えている。
Amazonは米国時間10月8日、この新たな統合を発表し、今回の統合は、小売業者の決済プロセスを「効率化」し、自社サイトの顧客層によって他のサイトの顧客層を強化するものだと述べた。Amazonは2013年に入って、アクティブな顧客のアカウントが2億1500万件を超え、そのすべてが同社サイトにログインして決済していると述べていた。
Amazon PaymentsのバイスプレジデントであるTom Taylor氏は、プレスリリースで次のように述べた。「Login and Pay with Amazon機能を利用すれば、Amazonの認証情報を持つオンライン買い物客に対して、1回のログインでアカウント情報に安全にアクセスするよう促して、Amazonの大勢の顧客を自社の顧客にすることができる」
Amazonが傘下の企業にこのログイン機能を拡大した際には、こうした企業のサイトで顧客が増加した。Amazonによると、Zapposの新規顧客の40%は、AmazonアカウントでZappos.comにサインインする方法を選択するという。またWootでは、このログイン機能が初めて導入された5月、Amazonアカウントでのログインを選んだ顧客が、他のソーシャルログインを選んだ顧客の2倍だったと同社の広報担当者は述べている。
同社はさらに、航空機向けインターネット接続プロバイダーのGogoでこの機能をテスト中で、プレスリリースによると、Gogoの顧客はサービスに「非常に満足している」という。
すでにAmazon Paymentsシステムを利用して、決済時に顧客がAmazonで支払えるようにしている小売サイトもある。今回のログイン機能によってさらにできることが増え、小売業者は、Amazonが保存する顧客情報を利用して、配送状況の確認や購入履歴、割引といった他のサービスを提供できるようになる。Amazonは、このプロセスの一部として他の小売業者にクレジットカード情報を提供することはないと強調した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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