UPDATE Twitterは、米国時間10月3日に提出した、株式公開計画を米証券取引委員会(SEC)に正式に通知する書類の中で、同社の詳細な財務状況を初めて一般開示した。同社は10億ドルの調達を目指しており、新規株式公開(IPO)は数週間のうちに行われる見込みである。
長く待ち望まれてきたこの動きによって、Twitterはまもなく、株式公開した大手ソーシャルネットワーキング企業としてFacebookやLinkedInの仲間入りを果たす。
S-1として知られる同申請書類の中で、同社は新規資金として10億ドルの調達を目指すと述べた。Twitterの売上高は、2013年上半期で2億5400万ドル、2012年で3億1700万ドル、2011年で1億600万ドルだった。2010年以降は、利益を計上していない。IPO後の発行済み普通株式数は4億7260万株になる予定だと同社は述べた。
ツイートを主要製品とする同社は、既にかなりの成功を収めてきた。Twitterの月間アクティブユーザー数は2億1830万人で、デイリーアクティブユーザー数は1億人を超えている。月間アクティブユーザーの75%はモバイルからのアクセスだとしている。
IPO後に手に入れる10億ドルもの新しい現金は、買収、広告プラットフォームの改良、同社サービスの利用ユーザー数の増加を目的とするその他の変更など、Twitterの多数の目的を達成するための資金になる予定だ。
Twitterは9月中旬にまず、IPO申請書類を「内密に」提出したことを明かしていた。「Jumpstart Our Business Startups Act」(JOBS法)に基づき、同社は正式な登録の前にフィードバックを得るために、SECとの間で交わす複数回のやり取りを非公開で行うことができた。
これによって同社は、外部に公開されて吟味されることなく正式な申請書類における問題を修正するとともに、競合他社が同社の事業計画の詳細を知る時期を数週間遅らせることができた。
それでも、Twitterはウォール街の期待に沿うほどのペースで成長していないのではないかと懸念する声もある。AllThingsDによると、同社最高経営責任者(CEO)を務めるDick Costolo氏は内部関係者らに対し、同社は2013年末までに月間アクティブユーザー数を4億に増やしたいと述べていたとのことだが、その目標にはまったく届いていない。同社は広告主らを満足させるために、多数のスパムアカウントを削除した。しかしその一方で、ユーザーが変動しやすいという問題も抱えている。かつてはシンプルな最大140文字の投稿を中心としていたが、現在は@、#、RTといった記号を使用する言語があふれかえる、かなり複雑なサービスになっており、新規ユーザーがこれを理解するのは難しいためである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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